「何でウチの会社はテレワークができないんだ!」 その理由、ここにあり

» 2020年05月11日 10時00分 公開
[ITmedia]
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 新型コロナウイルスの影響もあり、各企業で急速に広がりつつあるテレワーク。総務省が発表した「令和元年版情報通信白書」によると、テレワークの導入企業は「19.1%」だった。しかし、アイティメディアが2020年3月9〜13日の期間で実施した、企業の新型コロナウイルスの影響への対応に関する調査では、「自社でテレワークを行っている」と回答した人は全体のうち31.1%。「以前から行っている」と答えた32.9%と合わせると、64.0%がテレワークを実施しており、1年ほどで3倍以上増加した形となっている。

*「新型コロナウィルスへの企業対応と対策に関するアンケート」、2020年3月9〜13日の期間でアイティメディアの顧客、ならびにアイティメディアID会員を対象にインターネット上で実施した

 一般社団法人日本テレワーク協会によると、テレワークは3つに分けられる。「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務」の3つだ。在宅勤務は言うまでもなく、自宅でPCや携帯電話などを使って行う仕事。モバイルワークは、顧客先や移動中などに仕事をすること。サテライトオフィスは、コワーキングスペースなどを使っての仕事だ。昨今の新型コロナウイルスの影響でテレワークを導入した企業は、むやみに外出せず感染を防止しながら業務を遂行することを主眼としているはずなので、当然「在宅勤務」が多いだろう。

テレワークには3種類ある(出所:日本テレワーク協会公式Webサイト)

今後テレワークは拡大傾向か

 しかし、いったん「便利な働き方」を知れば、新型コロナウイルスの脅威が去った後も、多くの企業でテレワークは継続して行われるはずだ。これまでであれば、朝から満員電車に揺られてオフィスに行かなければ仕事ができなかったところ、在宅勤務を導入すれば片道1時間と仮定すると、往復2時間の通勤時間がなくなる。

 通勤時間だけでなく、例えば営業職が、出先での商談の報告をいちいち帰社してから上長に対面でしていたところを、出先の近くのカフェや、自宅からの報告に切り替えられる。こうして効率化を果たせば、浮いた時間を、家族との時間に使ったり、業務のための勉強時間に使ったりすることができ、ワークライフバランスは大きく変わるだろう。

 自宅以外でテレワークする人が増えたとき、多くの企業にとって気になるのが「セキュリティ」だろう。自宅であれば、デバイスの紛失もなかなかないが、外出先で紛失してしまえば、多くの機密情報が流出することにもつながるし、企業のリスク管理体制の不備も問われることになる。こうしたリスクを忌避してか、なかなかテレワークに踏み切れない企業もまだ数多くある。

 こうした状況に対して、セキュリティ面でも安心できるテレワーク端末導入支援を行っているのが、東京エレクトロンデバイスだ。同社に問い合わせをする企業が実際にどのような点にハードルを感じているのか、またセキュリティ面で安心なテレワーク体制とはどういうものなのか。担当者に話を聞いた。

東京エレクトロンデバイスクラウドIoTカンパニーエンベデッドソリューション部の鈴野俊則部長代理(右)とプロダクトセールスを担当する佐々木直人氏(左)

多くの企業が「セキュリティ」に課題を抱える

 東京エレクトロンデバイスのクラウドIoTカンパニーエンベデッドソリューション部で、テレワーク端末導入支援サービスのプロダクトセールスを担当する佐々木直人氏は、「多くの企業が『コスト』と『セキュリティ』の面からテレワーク導入に二の足を踏んでいる」と話す。

企業がハードルに感じるのは「コスト」と「セキュリティ」と話す佐々木氏

 先ほど紹介したテレワークの3種類は「どこで働くか」を定義するものだったが、テレワークのICT環境、つまり「どのような体制で行うか」にもさまざまな種類がある。

 総務省の「テレワーク情報サイト」によると、テレワークのICT環境として構築のハードルが最も低いと考えられるのが「会社PCの持ち帰り方式」だ。これは、その名の通り会社内で業務する際に扱っているPCをそのまま社外に持ち出して仕事をする形を指す。社外から主にVPN(Virtual Private Network)を経由してインターネットに接続し、業務する。ただ、この場合には端末を紛失した際にPC内のデータが流出するリスクが高く、また利用できる範囲に制限を設けないと、従業員が情報を故意に流出させるリスクもある。

セキュリティ面でも安心な「シンクライアント」とは

 こうしたリスクを回避するのに有効なのが「シンクライアント方式」だ。

 シンクライアントとは、「薄い」や「少ない」を意味する単語の「シン(Thin)」とクライアントを組み合わせた用語。端末の有する機能を最小限に抑え、データの扱いやアプリケーションの操作をサーバ上で実行したり、管理したりする方式のことを指す。端末内にはデータが残らないため、万が一盗難にあったり、紛失してしまった際でも情報流出を防ぐことができる。セキュリティ面では安心できる方式だ。

 東京エレクトロンデバイスのサービスでは、このシンクライアント方式の導入支援を行っている。組み込み向けOSの「Windows 10 IoT Enterprise」を使って端末をシンクライアント化することで、セキュリティ面で安心できるテレワーク体制を構築できる。対象となる端末は、WindowsのOSが入れられるものであれば対応できるという。

 Windows 10 IoT Enterpriseを使ったシンクライアント化であれば、サーバ側からPC上で処理できるアプリケーションを指定できる。そのため、不必要なファイル操作や、設定の変更ができなくなる。また、USB機器の接続許可・禁止も管理できるため、ウイルス感染のリスクや情報流出のリスクを最小限に抑えられる。他にも、シャットダウンした際には初期化するように設定するなど、会社のセキュリティポリシーに沿った柔軟な設定が可能だという。

セキュリティ面での機能(提供:同社)

コスト面でも安く導入可能

 テレワークを導入するにあたって、もう1つの課題がコストだ。

 セキュリティ面で万全を期すためには、先述したようにシンクライアントが有効だ。しかし、その場合にはシンクライアント化する端末が必要になる。新たに、1人につき1台の端末を購入する場合にはコストがかなり高くついてしまう。

 一方、東京エレクトロンデバイスのサービスは、Windowsに対応している端末であれば、シンクライアント化できる。そのため、佐々木氏は「新たに端末を購入する必要はなく、既存の端末に導入できる」と強調する。これであれば、会社に眠っていた端末も利用でき、何より多くの企業が気にする「コスト面」の心配がなくなる。

 また、このサービスで提供する「Long Term Servicing Channel(LTSC)」というモデルは、10年間は機能更新の提供がない。つまり、「自動アップデート」の適用がされないため、「勝手にアップデートされて、アプリが動かなくなってしまった」というような、自動アップデートにありがちなトラブルも回避できる。金額面のコストだけでなく、担当者の負担というコストも軽減できるだろう。

「何でウチの会社はテレワークできないの?」を解消しよう

 東京エレクトロンデバイスは、これまで数万台規模で企業へのシンクライアント導入支援を行ってきた。導入先は、主にセキュリティ管理が重要となる金融系や官公庁が中心だったというが、新型コロナウイルスの影響を受け、最近は問い合わせの件数も増加傾向にあるという。佐々木氏は「シンクライアント方式にも種類がいろいろとあり、お客さまのリソースやニーズに合わせて導入できる」と話し、さまざまな業種・業態への導入支援にも自信を見せた。

 佐々木氏と同部署で、エンベデッドソリューション部の部長代理を務める鈴野俊則氏は「成果を重視する諸外国と比べ、日本はこれまで『出社するのも仕事の一部』という文化があった。それが、新型コロナウイルスによって変わりつつあるのではないか」とも話す。こうした文化が変わっていけば、テレワークを導入している企業としていない企業との間で、生産性はもちろん、働きやすさの面でも大きく差が開いていく。

日本企業も変わりつつある、と分析する鈴野部長代理

 「何で他の会社はやっているのに、ウチの会社だけテレワークができないの、と不満に思う人は少なくないのでは。弊社のサービスであれば、万全なセキュリティと低コストというだけでなく、柔軟なテレワーク環境を構築できる。これまで以上にテレワークが身近になるはず」(鈴野氏)。例えば、導入時の設定によっては、部署内のメンバーが交代でテレワークできるようにもなるという。こうすれば、これまで「ウチはテレワークができない業務内容だから」と諦めていた部署でも、テレワークの導入ができる。今こそ、できない理由を探すのではなく、テレワークの波に乗るべきだ。


 テレワークだけでなく、企業の喫緊の課題となっているのがデジタルトランスフォーメーション(DX)だ。変化の激しい時代において、対応し、生き抜いていくためにはこれまでの業務をデジタルへ移管し、使いこなしていくことが必要になってきている。

 東京エレクトロンデバイスは、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を使ったソリューションも用意している。Azureを活用すれば、デスクトップやアプリの仮想化だけでなく、勤怠管理のクラウド化など、幅広いDXが可能になるだろう。

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