「選ばれる」企業になるには? ハイブリッドワーク時代に求められるITツールの選び方バックオフィスの負担解消とウェルビーイング実現に向けて

働き方が激変する中で、企業と働き手とのパワーバランスも変化している。その中で、これからの企業に必要な視点は優秀な人材にいかに「選ばれる」企業へ生まれ変わるか、だ。では、そのためにどうすればよいのか。

» 2022年04月21日 10時00分 公開
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 3月7日、富士通の主催で「『選ばれる』企業になるには ニューノーマル時代を生き抜く企業の要件」というテーマのオンラインセミナーが開催された。

 コロナ禍でオフィスに出社することが当たり前ではなくなり、テレワークが急速に普及する中、企業側が働き方のシフトチェンジに対応できないと、人材不足や競争力の低下に陥ってしまう。逆に対応できれば、ビジネスの優位性を高め、優秀人材が集まってくるようになる。このような“選ばれる”企業になるためには、デジタライゼーションが欠かせない。

 本記事では、同セミナーのレポートという形で、企業がアナログ業務から脱却する際に注意すべきポイントや活用すべきツールなどについて解説し、選ばれる企業にアップデートするためのカギをお届けする。

選ばれる企業になるカギは「豊富な選択肢」と「仕組み化」

 最初に登壇したのは総務領域や働き方に詳しい豊田健一氏(月刊総務代表 取締役社長、戦略総務研究所 所長)。「“選べる”企業が“選ばれる” ハイブリッドワークでのバックオフィス改革」といったテーマで、企業が置かれている現状や、向かうべき方向性について解説した。

豊田健一氏

 コロナ禍になり、例えば「そもそもこんなに広いオフィスが必要なのか」など、さまざまな事柄の意味を企業や働き手が問うようになった。また、企業と働き手の関係性も変化している。従来の「働き手が企業に従属する」関係から、逆に働き手が企業を選ぶ、というような関係性に変わりつつある。

 こうした中で、企業はいかに幅広い選択肢を働き手に提供できるが課題になっている。例えば働く場所に関して、これまではオフィスの一択しかなかったが、現在は自宅やサードプレース、あるいはワーケーションなど豊富な選択肢が出てきた。

豊田氏の投影資料より

 企業が豊富な選択肢を働き手に提供するため、主役となるのがバックオフィスだ。優秀な人に選ばれる企業となるには、働く場所の多様化だけでなく、いずれの場所でも生産性が高まり、またイノベーションが起きるような仕掛けをバックオフィスが主導して用意しなければならない。

 この際、選択肢は多い方がいいとはいえ、やみくもに増やすのではなく、それぞれの利用状況を把握し、働き手にとって望ましい状態を維持するとともにブラッシュアップしていく動きが求められる――と豊田氏は話す。

 また、選択肢を用意するだけでなく、働き手が自律的にさまざまな業務をこなせるような「仕組み化」も欠かせない。テレワークが広がり、働き手とバックオフィスが同じ空間にいる機会が減ったためだ。

 では、豊田氏が選ばれる企業の要件として解説した「豊富な選択肢の提供」や「仕組み化」には、一体、どのようなツールを活用していけばよいのか。続く2つのセッションでは、選ばれる企業へと進化するために活用すべきさまざまなツールやデバイスが紹介された。

重要なポイントは「ツールの導入」のみにあらず

 2つ目のセッションは「働き方改革に潜むセキュリティリスクと目指すべき姿とは」というテーマで、富士電機ITソリューションの大宮翔氏(ソリューション推進事業本部 パッケージソリューション統括部)が講演した。

富士電機ITソリューションの大宮翔氏

 冒頭、大宮氏は「現在、働き方の転換期を迎えています。当初、緊急回避的な役割としてテレワークを導入したお客さまは多いですが、コロナが収束した後、オフィスワークへ復帰させるのか、それともハイブリッドワークとして定着させていくのか、という選択を迫られています」と課題感を提示した。

 大宮氏は、「働き方改革は、働く人たちが個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための改革」とも話す。実現するためには、長時間労働の是正、雇用形態に関わらず公正な待遇を確保すること、仕事と生活の両立などの対応が求められるという。

 もちろん、事業の成果を高めることも実現しなければならない。そのためにはペーパーレス化やテレワーク、電子契約――といった作業密度の高い環境が必要になる。とはいえ、日々の業務に忙殺される中で、なかなかバックオフィスや担当部署はこうした環境を容易に構築するのが難しいのが現状だ。

現場負担の解消と全社的なデジタル化を支援する「働き方改革パック」

 そこで活用したいのが、富士電機ITソリューションの「働き方改革パック」だ。財務・経理や法務、総務・人事といった幅広い領域のデジタライゼーションに活用できるITソリューションをまとめて提供している。

大宮氏の投影資料より

 例えば、働き方改革パックでは、ペーパーレス化に必要なファイル共有・ストレージとして「Box」を用意。Boxは強固なセキュリティが特徴のクラウドストレージで、単なるファイル置き場ではなく、法人向けに特化したコンテンツ管理ツールとして活用できるのが特徴だという。

 豊田氏の話にあった「仕組み化」に関しては、「CSStream CloudWorks」というソリューションも、働き方改革パックとして提供している。

 「慣れないITツールが増えたことにより、バックオフィスへの問い合わせが増加しており、限られたリソースで対応しなくてはならない担当者の業務は逼迫(ひっぱく)しています。働き方改革を進める上で重要なのは、ツールを導入するだけではなく、アフターサポートの体制も整備することだといえるでしょう。

 問い合わせ対応の非効率を解消するツールがCSStream CloudWorksです。強みは、使いやすさを追求したUIで業務工数を削減でき、問い合わせ傾向と対策を講じられ、脱アナログ管理を実現できる点です。担当者に依存しない、シームレスな運用プロセスを実現できるはずです」(大宮氏)

 問い合わせ対応のような属人化しやすい業務は、業務プロセスが統一されていないことで生産性が上がりにくいという課題がある。解消するには、業務の仕組み化による「暗黙知」の解消や運用プロセスの見直し、業務のシステム化が必要となる。CSStream CloudWorksを活用することで、こうした改革がワンストップで実現できるという。

 選ばれる企業になるためには、まず前段としてバックオフィス部門の負担解消が欠かせない。この部分を解決しつつ、全社的なデジタル化にも対応できる富士電機ITソリューションは、ぜひ活用すべきものといえるだろう。

「ウェルビーイング」も重要な視点

 最後のセッションは「従業員のウェルビーイング実現のためのPCの選び方『3つのポイント』」というテーマで、富士通の丸子正道氏(CCD事業統括部 プロモーション推進部 部長)が登壇した。

富士通の丸子正道氏

 テーマにある「ウェルビーイング」とは「『病気ではない』『弱っていない』ということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、満たされた状態にあること」を指す。昨今、「健康経営」などのキーワードとともに認知が広がっている。

 働き手のウェルビーイングを実現することは、企業にもメリットをもたらす。働くことの満足度が向上すれば、モチベーションも高まり、結果的に生産性の向上につながるからだ。従業員満足度が高い企業は顧客に対して質の高い対応も可能になり、顧客満足度が向上する。そうなると、売り上げにもつながり、好循環が生まれる。

 「テレワークを取り入れることがウェルビーイングを実現する一つの方法となりますが、快適なテレワーク環境を構築しないと、逆に働き手のストレスになってしまいます。快適なテレワークに適した端末として自信を持っておすすめできるのが、当社の『LIFEBOOK U9』シリーズです」(丸子氏)

 富士通が2021年にテレワークにおけるPC関連の課題について調査を行ったところ、端末セキュリティと使い勝手、持ち運びに関する回答が数多く寄せられたという。つまり、これらの不満・不安を解決するPCを選べば、快適なテレワーク環境を構築できるということになる。

丸子氏の投影資料より

 LIFEBOOK U9は富士通独自の「EMC(Endpoint Management Chip)」というBIOSのリカバリー機能を搭載している。一般的なEDRサービスはOS上でのマルウェア対策となるが、EMCはPCの起動時にBIOSへの攻撃や異常を検知し、自動的に修復できるのが強みだ。

 パスワード漏えい対策としては、指紋認証や手のひら静脈認証機能を搭載。パスワードなしでWindowsにサインインできる。のぞき見対策として、ユーザーが離席したり、他人を検知したりした場合にロックする機能や、肩越しにのぞき見をしている人がいたら警告する機能も搭載している。着脱可能な専用プライバシーフィルターも用意されており、多くの企業が憂慮するセキュリティ対策が万全なデバイスといえる。

 使い勝手についても万全だ。PCの使い勝手を考えた際、重要なポイントであるのが「通信環境」。通信環境が不安定だと、ビデオ会議で映像が途切れて相手に迷惑を掛けてしまうこともあるし、何より作業効率が低下してしまう。そこで、LIFEBOOK U9はWi-Fi 6に対応させることで、高速通信を可能にした。有線LAN端子も搭載しており、薄型でありながら、通信が不安定な際には有線接続でインターネットを利用できる。SIM搭載モデルも用意しており、外出先でWi-Fiがない場合であっても通信できるのは便利だろう。

 持ち運びやすさにも配慮している。「U9311」は13.3型で重量が約738グラムという軽量ボディー。「もっと大画面を使いたい」というニーズに対しては14.0型でありながら約1120グラムの「U7411」や、据え置きの15.6型で約1320グラムの「U7511」もラインアップし、それぞれのニーズに合わせ、快適なテレワークを実現するためのデバイスを用意している。

 また、富士通ではコロナ禍によって距離が縮まった「仕事」と「生活」のそれぞれにフォーカスし、双方をアップデートしてウェルビーイングを実現するための「Work Life Shift」というコンセプトを提唱している。Work Life Shiftの実現に向けて、自社内で改革を実践するだけでなく、今回紹介した以外にもさまざまなソリューションを提供しているので、気になった方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがだろうか。

選ばれない企業は生き残れない時代に

 冒頭で豊田氏が解説したように、これまで企業優位だったパワーバランスが、コロナ禍を機に変化し始めている。変化に対応できない企業は働き手に選ばれないだけでなく、長期的な視点で見れば激しい競争を勝ち抜くことが難しいはずだ。

 選ばれる企業となるためには、デジタルツールの導入を入り口にした組織変革が欠かせない。そのために、今回の記事で紹介したさまざまなソリューション・デバイスを活用すべきだろう、課題が山積し、何から手を付ければよいか迷う企業であれば、ぜひ問い合わせてみてほしい。

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