“仕事の相棒”のボトル缶コーヒー、“ショップクオリティー”追求の「TULLY’S COFFEE」から新作が登場 開発背景を伊藤園に聞くこだわりのコーヒーのお味は?

» 2022年09月29日 10時00分 公開
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 ビジネスパーソンに身近な飲み物のコーヒー。仕事始めにシャキッとしたいときやリフレッシュタイムに一息つきたいときなどに、コーヒーを手に取る人は少なくない。仕事中に飲むコーヒーにはカフェや専門店のテイクアウトをはじめ選択肢がいくつかあるが、コンビニなどでRTD※コーヒーを購入する人も多いだろう。

※Ready To Drink(レディ・トゥ・ドリンク)の略。購入後、ふたや栓を開けてそのまま飲める缶やペットボトルなどの飲料

 「RTDコーヒー市場の中で割合を伸ばしているカテゴリーがブラックコーヒーです」と話すのは、「TULLY’S COFFEE」ブランドで商品企画に携わる伊藤園の井上信一氏(マーケティング本部 新ブランド育成・コーヒーブランドグループ 商品チーフ)だ。聞けばRTDコーヒー飲料の中でブラックコーヒーの割合は10年で2倍に伸び、現在は全体の30%を占めるまでに成長したという。

 こうしたトレンドを受け、TULLY’S COFFEEブランドのRTDからブラックコーヒーをベースにした新製品が登場した。「まるでカフェで飲むコーヒーのような“ショップクオリティー”の味わいを追求しました」(井上氏)という自信作だ。一体どんなコーヒーなのか? 実際に飲みつつ、新製品の開発背景やブラックコーヒーへのこだわりを伊藤園に聞いた。

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より“おいしい”コーヒーを求めるニーズが拡大

 新製品を紹介する前に、まずはコーヒー市場の概況をおさらいしよう。冒頭でRTDコーヒーの中でブラックが伸長していると説明したが、コーヒー市場に目を向けると市場全体が好調なわけではない。

 コロナ禍などによる物流コストの上昇に加え、コーヒー豆を生産する中南米諸国の天候不順、さらに円安の影響がコーヒー豆の価格を高騰させている。井上氏も「この影響は秋以降に店頭価格へと反映し、価格改定が本格化すると思います。コーヒー好きになっていただいた方が離れてしまうきっかけとならないか、不安な気持ちを抱えながら動向を注視しています」と話す。

 一方、国内では本格的なコーヒーを求めるトレンドが続いている。長引くコロナ禍によって「我慢の日々」を強いられる生活が続く中、在宅で少しでも自分時間を楽しもうと、コーヒー豆を購入して自宅でコーヒーをいれる人が増えた。レギュラーコーヒー(焙煎したコーヒー豆、またはそれを挽いた粉)市場、簡易ドリップの市場は右肩上がりに伸び、簡易ドリップの中で急伸しているのが高価格帯のカテゴリーだ。モカやキリマンジャロなど高品質なコーヒー豆の輸入も増えている。

 コーヒー豆の購入まではいかなくとも、手軽なRTDでよりおいしいコーヒーを飲みたいという需要も高まっている。タリーズ以外の有名なカフェの名を冠したRTDコーヒーが店頭に並んでいる光景を、読者も目にしたことがあるだろう。

photo 伊藤園 井上信一氏(マーケティング本部 新ブランド育成・コーヒーブランドグループ 商品チーフ)。同社の全コーヒー製品の開発に携わり、13年目を迎えた

 「コーヒーは嗜好品であるがゆえ、レギュラーコーヒーを飲む機会が増えたことによって、より高い品質、よりおいしい香味を求める方が増え始めました。加えてタリーズをはじめコーヒーショップが身近に存在する環境で育った20〜30代が社会人になり、彼らが昔から親しみのあるショップブランドのおいしさを求める傾向にあることも要因かもしれません」(井上氏)

 RTDコーヒー飲料の市場規模はほぼ横ばいだが、その中でTULLY’S COFFEEブランドは2020年比12%増加(21年1〜12月の販売数量)。井上氏は「“ショップクオリティー”を追求した本格的なコーヒーを求めるトレンドで、TULLY’S COFFEE製品は特においしさを知る方に刺さる味わいが支持されています」と自信をのぞかせる。

“ショップクオリティー”を追求したコーヒーはどんな味?

 前置きが長くなったが「百聞は一見に如かず」である。実際に“ショップクオリティー”を追求したコーヒーはどんな味なのか? 期待は高まるばかりだが、筆者も早速飲んでみよう。

これぞ本流 ロングセラーの「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」

photo 「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」(画像はボトル缶390ml)

 まずは「当社のコーヒー飲料全ての軸、大本となる製品」(井上氏)と称される「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」(ボトル缶390ml/285ml)を試す。12年に発売し、21年度の販売数量は前年比10%増を記録した。ボトル缶コーヒー(600ml以下)市場の中でも、17年から21年までの売上はトップクラスの製品だ。

 蓋を開けるとフワッとコーヒーの焙煎豆の香りがあふれてくる。仕事の合間やリラックスタイムのお供といったON/OFFのきっかけになりそうだ。

 口に含むと深いコクを感じ、飲むたびにそのコクがどんどん広がっていく。ストレートな苦みを感じるが、すっきりとした香味が特徴的だ。筆者は普段ブラックコーヒーを愛飲しているからかもしれないが、ブラックコーヒーの中でも比較的飲みやすいと感じた。

 なるほど「TULLY’S COFFEE飲料全ての軸となる製品」という言葉通り、知らずに出されたらRTDとは分からないレベルの味わいかもしれない。深煎りが引き立つBARISTA’S BLACKは、同社製品の“センター”を張るのにふさわしいコーヒーだ。

 「われわれの製品の軸として、全てはまずブラックコーヒーがおいしくなければいけないという考えがあります。あくまで主役はブラックコーヒーなのです」(井上氏)

 こうしたブラックコーヒー本来の味わいを実現している背景には、豆と製法のこだわりがある。コーヒー豆はTULLY’S COFFEEブランドで一貫し、レギュラーコーヒーでも使われている「アラビカ種豆」を100%使用。アラビカ種豆はエチオピアが発祥の地と言われ、コーヒーを栽培する赤道付近の地域の中でも比較的高地で栽培される。気象条件や病害虫の影響を受けやすく栽培に手間がかかるが、風味の豊かさがポイントだ。

 そのコーヒー豆が持つ本来の香りとおいしさを逃がさずボトル缶製品にするため「焼きたて・挽きたて・淹れたて」の“3たて”を徹底。コーヒーは豆を焙煎した直後から酸素に触れると香りが失われていくため、国内工場で焙煎後2週間以内にコーヒー豆を粉砕。粉砕後は気体遮断性に優れた袋で豆を保管し、24時間以内に抽出工程へ進み、ボトル缶へコーヒーを注ぐ。

 「コーヒーはお茶や紅茶と違い、焙煎直後から二酸化炭素などのガスが発生し、ガスと共に香りや味わいまで逃げてしまうので『時間』は大敵です。コーヒーのおいしさのために、常に時間と戦っています」(井上氏)

photo コーヒー豆の香りは時間の経過と共に減少してしまう(伊藤園調べ)

 これまでBARISTA’S BLACKのターゲットは男性のビジネスパーソンが中心で、平日のコンビニでの購入が多かった。しかしスーパーの販路も注力している最近は、女性の購入者も増えている。

 「女性はスーパーで購入した後、自宅でボトル缶からマグカップに移し替えてコーヒーを飲んでいるという新しい発見がありました。今まではビジネスパーソンがオフィスで飲むのが一般的でしたが、ボトル缶コーヒーの新しい飲用シーンが広がってきていると感じます」(井上氏)

コーヒーとミルクがバランスよく調和した「TULLY’S COFFEE BARISTA’S 無糖LATTE」

photo 「TULLY’S COFFEE BARISTA’S 無糖LATTE」(ボトル缶370ml)

 BARISTA’S BLACKのDNAを受け継いだコーヒーも飲んでみよう。続いてはカフェラテの「TULLY’S COFFEE BARISTA’S 無糖LATTE」(ボトル缶370ml)。ブラックコーヒーをベースに、ミルクだけの甘みでコーヒーの味わいを引き立てた無糖カフェラテだ。15年に登場し、21年度の販売数量は前年比70%増の人気製品である。

 味わいはBARISTA’S BLACKと同様のコクと香りを感じる。ブラックコーヒー特有の苦みの印象は控え目になっているので、口当たりもよくブラックコーヒーが苦手な人にもおすすめだ。

 「“ショップクオリティー”を追求した味」と同社が称する通り、砂糖で取りあえず味付けしたような甘みを感じず、ミルクの自然な甘さが飲みやすい。

エスプレッソにミルク&シュガーの甘さが広がる「TULLY’S COFFEE BARISTA’S AMERICANO」

 そして今回、新たに登場したのが「TULLY’S COFFEE BARISTA’S AMERICANO」(ボトル缶370ml)である。従来のBARISTA’Sシリーズとは異なり、口当たりは軽やかながらコク深い味わいが特徴だ。

 “AMERICANO(アメリカーノ)”というネーミングから、アメリカンコーヒーを想像した読者もいるかもしれない。一般的にアメリカンコーヒーは浅煎りのコーヒーやドリップコーヒーをさらに薄めたものという説がある。一方アメリカーノはエスプレッソマシンで圧力をかけて抽出。コーヒー豆本来の苦味やコクを凝縮したコーヒーをお湯・水で割って飲みやすくしたものである。エスプレッソ特有の苦みやコクを残しつつ、飲みやすさも両立したコーヒーだ。伊藤園ではアメリカーノに砂糖を加えてさらに飲みやすくし、BARISTA’S AMERICANOとして販売する。

photo 「TULLY’S COFFEE BARISTA’S AMERICANO」(ボトル缶370ml)

 さて肝心の味はどうだろうか。口に含んだ瞬間から心地よい甘さが広がる。筆者は普段ブラックコーヒー派だが、「ちょっと一息いれたい」というタイミングで飲むことをおすすめしたい。

 しかし甘さの奥にぐっとエスプレッソ特有のほのかな苦みと、BARISTA’S BLACKのようなコクや香りも感じる。紹介した3製品の中で最もブラックコーヒー特有の苦みが控えめで「普段はお茶を飲むのでコーヒーに馴染がない」「ブラックコーヒーは苦手」という人も抵抗なく飲めるだろう。“仕事の相棒”としてお決まりのコーヒーが決まっている人も、新しい選択肢が増えそうだ。

 「BARISTA’S BLACKには『TULLY’Sのブラックコーヒーじゃなきゃ駄目』という声をよくいただきます。BARISTA’S AMERICANOもお客さまにとってマストハブな存在になれるよう、甘さが主役の多くの有糖コーヒーとは異なる、きちんとブラックコーヒーのおいしさを感じられる香味を実現しました」(井上氏)

 BARISTA’S AMERICANOのターゲットは「性別・年代を問わず忙しく過ごしている方」(井上氏)。日々時間や物ごとに追われる人がホッと一息つけるよう、ボトル缶のデザインもアメリカーノを飲んで上部の激流から穏やかな水面のように心が落ち着いていく――といった様子を表現した。

 「RTDコーヒーは無糖の比率が伸びつつも、いまだ70%は有糖コーヒーが占めており、甘みに癒やしを求める方もいらっしゃいます。BARISTA’S AMERICANOはあくまで味わい深いブラックコーヒーが主役となっており、そこにミルクと砂糖を加えた製品です。お客さまにも『ちゃんと主役はブラックコーヒーだね』という点はお分かりいただけると思います」(井上氏)

「TULLY’S COFFEEが生み出すおいしさ、心地よさに触れてほしい」

 伊藤園は今後もブラックコーヒー本来のおいしさを大切にし、BARISTA’S BLACKを軸にTULLY’S COFFEEブランドの展開を広げる。ショップで楽しむようなコーヒーの多様なおいしさを提供し、ファン層の拡大を狙う。

 「日々多忙な時間が流れていく生活の中で、少しでも自分時間を取り戻していただきたい――そうした思いからショップで楽しむようなゆっくりとした豊かな時間を、TULLY’S COFFEEブランド製品で楽しんでいただきたいです」(井上氏)

 21年1月にスタートしたTULLY’S COFFEEのファンが集うオンラインコミュニティ「TULLY’Sオンラインカフェ」向けのプロジェクトも実施。ファンとともに非売品のオリジナルマグカップを制作し、コミュニティの参加者からは好評を得た。今後もこうしたファンとの「共創」の機会を創出していきたいという。

 コーヒーショップを運営する「タリーズコーヒー」は92年、シアトルで創業。97年に国内第1号店が銀座に誕生した。06年に伊藤園グループとなり、現在の店舗数は750店舗を超え、22年8月で25周年を迎えた。

 「TULLY’S COFFEE製品は、タリーズコーヒーのショップでお飲みいただけるようないれたてのコーヒー本来の香りとおいしさを追求しています。TULLY’S COFFEE製品を購入していただいたことのある方はもちろん、まだ飲んだことがない方もぜひTULLY’S COFFEEが生み出すおいしさ、心地よさに触れていただき、ファンの皆さまと一緒に魅力を高めていきたいと考えています」(井上氏)

 これまでコーヒーを飲む機会は、仕事前や昼食後にスイッチオンの要素が強かったビジネスパーソンも、テレワーク中や自宅でのリラックスタイムに飲む、という新しい要素が生まれている。

 “ショップクオリティー”を追求したコーヒー本来のおいしさを手軽に楽しめるのは、TULLY’S COFFEE BARISTA’Sシリーズならではだ。ぜひ一日のスタートを切るとき、リラックスタイムやリフレッシュしたいときにBARISTA’S BLACKをはじめ気になったコーヒーを飲んでみてはいかがだろうか。

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