どうするWindows 10 EOS 移行やPCリプレースのポイントを解説

» 2023年11月28日 10時00分 公開
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 Windows 10 EOS(2025年10月)まで残すところ2年。サポート期限切れのOSを使うセキュリティリスクを勘案すればいずれ移行は必須だが、「まだ2年ある」と考えているのならばそれは誤りだ。その理由やWindows 11に乗り換えるべきメリットを解説しよう。

Windows 11に移行するならどんなPCが適している?

Windows 11への移行タイミングはいつが良い?

 Windows最後のバージョンと言われたWindows 10は、安定性やセキュリティの向上など、高い評価を受けたOSだ。Windows 11が発売されて3年が経過しているが、StatcounterによればWindows PCにおける日本でのバージョン別シェアはWindows 10が約6割を占め、Windows 11を大きく引き離している(Desktop Windows Version Market Share Japan/Oct 2022 - Oct 2023)。

 とはいえ、いくら高評価のOSとは言ってもいつまでも使い続けられるわけではない。Windows 10のサポート終了日である2025年10月14日を過ぎれば新たなアップデートは提供されなくなり、その上で動くアプリケーションも動作保証環境から外れてしまう。移行はするにせよ、過去の経験からなるべく先送りにし、あと2年のうちにリプレースできればよい、と考えている人も多いかもしれない。だが、Windows 11に関していえば、移行のタイミングは可能な限り早くが正解だ。

 Windows 10はそれまでのWindowsとは異なり、年に2回(21年11月より年1回)の大型アップデートによって同じバージョンの中でも大きな進化を遂げてきた。最後のWindowsと言われたWindows 10は、バージョンが変わらないのではなく、むしろ逆に非常に短いスパンで更新され続けた初めてのWindowsだった。その半面、古いハードウェアをサポートし続けるために、最新ハードウェアの持つ先進機能をオプション扱いとせざるを得なかった。

 そこで、Microsoftは最新ハードウェアのために設計されたWindows 11を投入した。少なくとも17年以前のPCではWindows 11は動作しないし、それ以降のPCでも必ず動作するとは限らない。そして、最新ハードウェアでなければWindows 11は動作しないが、逆に「最新ハードウェアの機能や性能を十分に引き出すためにはWindows 11が必要」である、という互いに不可欠な存在となっている。

今すぐ移行をすべきこれだけの理由

 それでは、Windows 11ではなにが変わるのか、ビジネス観点で具体的に見ていこう。

1、ハードウェアによるセキュリティ機能の向上

 Windows 11と最新PCで得られる恩恵はいくつもあるが、最も大きな点はハードウェアによるセキュリティ機能の向上だ。Windows 11の動作要件の1つであるTPM(Trusted Platform Module) 2.0はBitLockerなどで使用する暗号鍵を管理するほか、Windows 11のハードウェアと連携した強固なセキュリティ技術の基盤の1つとなっている。

 また、ブートローダーやOSに認証済デジタル署名が付けられていることを確認し、悪意のあるソフトウェアの読み込みをブロックするSecure Bootも必須機能だ。

2、AIによる生産性の向上

 Intelの第12世代以降のIntel Coreプロセッサには、性能重視のPコアと省電力重視のEコアという2種類のコアが搭載されているが、これを有効に活用するためにはOSのサポートが必要だ。Windows 11はこのようなハイブリッド・アーキテクチャに対応しており、高性能と高効率を両立きる。これによって処理時間の短縮による待ち時間を減らし、電源がない環境での稼働時間を延ばすことにつながる。

 また、Windows 11は現在Microsoftが最も注力しているOSであり、当然ながら最新のテクノロジーが投入される最初のターゲットでもある。特に現在はAI分野の発展が目覚ましく、Copilot in WindowsというAI機能が導入されたのもWindows 11だった。Copilot in Windowsは、ChatGPTで知られるOpenAIの高性能モデル「GPT-4」をベースにしたアシスタント機能だ。ChatGPTサイトだとGPT-4は有償ユーザーしか利用できないが、Copilot in WindowsであればOSの標準機能として追加費用なしで利用できる。その出力内容も、質問への回答や文章・画像の生成だけでなく、実際にスクリーンキャプチャーを取得したり、設定を変更したりといったWindowsの操作代行までサポートしている。

 さらに、Windows 11では日本語のディクテーション(音声入力)にも対応しているので、Copilot in Windowsに音声で入力することも可能だ。個人はもちろん、従業員からの質問にわずらわされる情シスにとっても生産性向上に直結する機能といえる。

Copilot in Windowsの利用画面

3、移行負荷の軽さ

 Windows 11搭載PCに早く買い換えるのがよいことは分かった。しかし、移行作業が大変だ――そう考えている人も多いだろう。Windows 11はWindows 10とのソフトウェア的な後方互換性が高く、ドライバやアプリケーションが動かなくなるというケースはかなりまれだ。そしてMicrosoft 365を導入している組織であれば、環境移行もかなり楽にできる。

 個人的なデータはOneDrive for Businessに保存しておくか、バックアップしておけば機種が変わってもすぐにアクセスができる。メールの移行はOnline Exchangeにログインするだけで完了するし、Azure Entra IDとWindows Autopilotを併用すれば新しいPCのセットアップと環境構築の自動化も可能だ。

機種選定のチェックポイント

 前述のようにWindows 11への移行は最新ハードウェアへの移行とほぼ同義。Windows 11への移行を行う場合、次に考えなければならないのは機種選定だ。大前提としてWindows 11がプリインストールされているモデルから選ぶことになるが、その上でのポイントを以下に挙げる。

CPU

 Windows 11が動作するのはインテル第8世代Core以降、AMD第2世代Ryzen以降。当然、Windows 11プリインストールモデルにはそれらが搭載されているわけだが、その中でも高性能・高効率を実現するPコア/Eコアのハイブリッド・アーキテクチャを採用したインテル第12世代Core以降のプロセッサをお勧めしたい。

メモリ

 ビジネスシーンでのユーザーの体感としては、CPUのパワー不足よりもメモリ不足による反応の遅さが気になることが多い。また、一般にノートPCではCPU内蔵グラフィックス機能を利用するが、その際にはメインメモリがVRAMとして利用される。Windows 11ではWindows 10よりも多くのメモリを消費する傾向があるため、今まで4GBのモデルでWindows 10を使ってきたなら8GB、8GBのモデルを使ってきたなら16GBを選択するとよいだろう。

フォームファクター

 昨今のハイブリッドワーク環境を考慮すると、薄型・軽量で長時間駆動が可能なモバイルノートPCが便利だ。充電用コネクターがUSB Type-Cだと互換性が高く、故障時の在庫を持つ場合にも使い回しが効く、というメリットがあるが、専用ACアダプターはUSB Type-C以上の急速充電が可能なものもある。

外部ディスプレイ出力

 ハイブリッドワーク環境では、1日の業務時間の中でも外部ディスプレイをつなぐ場面とノートPCの内蔵ディスプレイだけで作業する場面が混在することがある。現状、外部ディスプレイの接続方式はUSB Type-CやHDMI、DisplayPortなど混在しているため、環境に応じてUSB Type-CだけでなくHDMIなどの外部ディスプレイ端子を持っているモデルを選ぶとよい。

生産性向上を目的としたWindows 11への移行に適したモデルは?

 上記の機種選定ポイントで挙げた条件を満たすモデルとして、マウスコンピューターのハイブリッドワーク向けモバイルノートPC「MousePro G4」シリーズがある。MousePro G4はIntel第12世代 Corei5/i7を搭載したBTO可能な14型モデルだ。バッテリー駆動が約23.5時間で重さ約1.08キロの長時間駆動タイプと、バッテリー駆動が約12時間で約1kgを切る軽量タイプ(Core i5搭載モデルのみ)が用意されており、ニーズに応じてメモリを8GBから40GB、SSDを256GB〜2TBの範囲でカスタマイズできる。

 Windows 11への移行を前提にすると、インテル Core i5-1235Uを採用し、8GBメモリと512GB NVMe SSDを搭載する「MousePro G4-I5U01BK-A」(税込み16万4890円)か、それ以上のスペックを持つモデルが適しているだろう。

ハイブリッドワーク向けビジネスモバイルPC「MousePro G4」

 生産性向上においては「do more with less」、すなわち、より少ないリソースでより多くのことを行うことが重要だ。一人一人が同じ時間内でできることが増えれば、組織全体としては大きな生産性向上となる。

 そのためには、今までよりももっと働きやすいハイブリッドワーク環境、サクサク動くPC、各人のアシスタントとして業務をサポートするAI支援を一日も早く採り入れることが肝要だ。Windows 11搭載PCへのリプレースは投資対効果が高く、効果がすぐに出る施策といえる。

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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2023年12月21日

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