「リスキリングって本当に業務に役立つ?」 1カ月間試して分かった“効果の出る”学び方

» 2024年04月19日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 昨今、リスキリングに取り組む企業やビジネスパーソンが増えている。しかし、勤め先に制度がない、または個人で始めるにしても「三日坊主で終わってしまうのではないか」となかなか積極的になれない人もいるのではないだろうか。

 ここからは、ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)主催、エクサウィザーズ協賛のオンラインイベント「リスキリングチャレンジキャンペーン」※1を通して1カ月間、実際にリスキリング体験をした参加者にインタビューを実施。本イベントの参加特典である、エクサウィザーズが提供するDX人材アセスメントサービス「DIA3.0」のトライアルと、ベネッセの法人向けリスキリングサービス「Udemy Business」を通して得られたリアルな効果を取材した。
※1)2024年2月21日に開催し3月22日に成果報告会を実施

 ご協力いただいたのは、大坪正男さん(外資系製造業、セールスオペレーション部)、山下さん(自動車部品製造業、技術職)、横山公一さん(医療介護業、理学療法士)の3人。

【大坪さん】Excelを使ったデータ成形に課題 開発領域でスキルを強化

 大坪さんはスリーエムジャパン(東京都品川区)に勤め、自社特約店(卸売業)から届くPOSデータを扱い特約店へのリベートを管理している。スリーエムジャパンはすでにUdemy Businessを導入しているといい、大坪さんは「個人でスキルを高められる環境がある」と話す。ではなぜ今回、本イベントに参加したのか。大坪さんは理由をこう話す。

photo 大坪正男さん(スリーエムジャパン セールスオペレーション部)

 「自社が導入しているUdemy Businessは、米国本社が契約したサービスです。講座の言語は全て英語で、社内でも利用度にばらつきがあります。私も受講はしていましたが、慣れない言語で講座を聞き続けるのはやはり疲れるため、学ぶモチベーションを継続できないという課題がありました」

 そんな折、今回のイベントを知った大坪さんはすぐに登録。まずはDIA3.0にトライした。DIA3.0で設問に答えると「DXリテラシー」「DX推進スキル」の他、「ビジネス変革」「パーソナルスキル」などを細かく分析される。これによって、自身の強みや弱みなどを確認できる。

ALTALT 大坪さんのDIA3.0結果の一部(本人の許可を得て掲載)

 「弱みとしては、マネジメント力やリーダーシップの不足といった結果を得ました。ここは自覚があったので、強化すべき部分を再確認できた形です。反対に強みとして見えたのは、システム開発およびプログラミング言語などです」

 この結果を受け、大坪さんは自身の強みをさらに磨ける講座を選択。「Linux入門」※2を受講し、コマンドラインやエディタの使い方といった基礎を学んだ。いずれはLinuxで小型コンピュータ「Raspberry Pi」を動かす、アプリケーションを開発するとの目標が学習意欲を高めたという。
※2)記事中に登場する講座情報は、記事末に記載。以下同

 なお、大坪さんの部門でPOSデータを成形する際はいまだExcelが主流だ。データは欲しい状態になっていないことも多いため、一度Excelに書き出してから成形する。スキルがある人はプログラミング言語「Python」やExcelマクロ「VBA」を使って効率化しているが、やり方は属人化している。こういった職場環境なので開発言語の基礎知識は持っていたが、さらにPythonのスキルを得るためにソースコードエディタのテクニックを学べる「Visual Studio Codeの使い方講座」も受講した。「これらの学びはすでに業務で生きています」――大坪さんは笑顔で語り、最後にこう話す。

 「この機会に得たものを自社に持ち帰り、有志を募って勉強会などを開催したいという展望があります。無料体験期間を終えた後は、自社の英語版Udemy Businessに再チャレンジすることも考えていますし、まとまった情報が得られる書籍を活用するなどしてリスキリングを継続したいですね」

【山下さん】シニア人材活用のためにも、リスキリングは必要不可欠

 山下さんは、日頃メーカーや大学研究者と共に、今後の自動車業界にはどのような技術が必要になるかなどを議論する場に自社の代表として参加している。業界的にはDXやリスキリングに関心が高い傾向にあり、特に技術部門ではデジタル化も着々と進んでいると話す。

photo 山下さん(所属企業などは非公表)

 「だからこそ『いまさらDXと言われても何をすればいいか』という空気もあり、目的地までのルートが不明確になっていると感じます。そこに危機感を抱いて、個人的にDX関係や自動車電動化などについての情報収集、セミナー参加をしていた中で今回のイベントを知りました」

 自社には、以前から手厚い外部教育、社内教育講座があった。しかし、新しい事業に乗り出そうとしている現状からすると、教育環境が不十分と感じられる。デジタル教育の場も作られているが、経営陣が率先してDXを推進するには至っていない。

 「また、人事部門はシニア人材の活用を中期計画テーマとして掲げていますが、具体的な動きはまだ見られません。私としては、これから増えていくシニア人材のリスキリング戦略も必要と考えています」

 そんな山下さんは、DIA3.0を受けてどんな結果を得たのか。

 「経験の浅いマーケティングスキルの評価はやはり低かったですね。比較的理解していると考えていたデータ分析も、最新のデジタルスケール部分に弱みが見えました。ただ、基礎部分は一定の評価を得たため、さらにスキルを磨いていこうという意欲が生まれました」

 そこで山下さんはUdemy Businessの「はじめてのマーケティング」講座でマーケティング知識をイチから見直した。同時にAIを活用するための一歩として「初心者のための『テーブル・データベース論理設計』」「データ分析の『超』基本」「統計学の基礎」といった統計、データ分析関連を学び直した。

 Udemy Businessは実際に問題を解く機会もあり、スキルが向上していく実感があったと山下さん。こういったリスキリングを継続することで、技術職としての再就職も視野に入れているという。

 「シニア世代でリスキリングを実践している人は少ないように見えます。ただ、今後定年も上がっていくと予想される中で、リスキリングはこの世代にこそ必要になるはずです。シニア世代にポテンシャルがないわけではありません。皆が何らかの形で知識をバージョンアップしてほしいと期待しています。今回、Udemy Businessは就業中の隙間時間や休日を利用して受講しましたが、それぞれの講座の内容が興味深く、できれば今後も継続して受講したいですね」

 最後に、これからDIA3.0やUdemy Businessを利用したいと考える人へのアドバイスを聞いた。

 「どの分野のスキルをどのレベルで習得するか、ある程度決めてからリスキリングに臨んでほしいと思います。DIA3.0を受けるとお薦めのUdemy Business講座を紹介してもらえるので、まずはそれを参考に。ただ、それだけで満足するのではなく、自分の意志で『到達目標と照らし合わせながら、これを学ぶなら周辺知識となるこちらの講座も受けてみよう』など、知識の幅を広げることに努めるとさらに効果的なリスキリングにつながるのではないでしょうか」

【横山さん】総リスキリング時間、50時間以上 医療介護におけるDX推進の課題と挑戦

 医療介護業界で理学療法士としてリハビリに携わる横山さんは、DX推進担当を務める。その立場もあって、今回のイベントに意欲を持って参加した。医療介護業界では、24年6月の診療報酬改定の中で「医療情報取得加算」や「医療DX推進体制整備加算」など医療DX推進に関する項目が加算される。国としても、DX推進に注力する姿勢が見て取れる。

photo 横山公一さん(MC DX推進担当 理学療法士)

 「医療介護業界のDX推進という意味では、医療や介護関係者の業務などをデータ保存して、共通化や標準化を図ることで、多くの人が質の高い医療や介護ケアを受けられるようにすることが目標として掲げられています。具体的な施策としては、どのようなリハビリを実施したのかというデータを集積することで、そこからのフィードバックを得て利用者のケアプラン作成に活用するといったことも考えられます。ただ、現場スタッフにはシニア層も多く、デジタル端末への苦手意識を持っている雰囲気があります。DX推進と現場理解、そこにギャップを感じています」

 横山さんが勤めるMC(埼玉県三郷市)は介護施設を運営する企業だが、「医療介護業界における『人財育成会社』」になることを掲げてデジタルスキルと人材育成を掛け合わせていくことを目指している。DX推進担当部門の設置も「業界では珍しい」(横山さん)と言う。

 「とはいえ、社内では『デジタルツールを導入するだけがDXではない』とようやく意識し始めたところです。活用に関してはまだ課題があります」

 DIA3.0では、理学療法士ということもあり他者への共感、変化への適応といった部分で高評価を得た。一方でDX推進スキルは全体的に低い。結果、自身の立場を考え、弱みの部分をカバーするためにUdemy Businessを利用することにしたという。

 「DIA3.0は現状のデジタルスキルのみを評価するものではなく、人の資質も可視化できます。その上でナビゲーションシステムのように、この先何を学ぶべきかを示してくれることがありがたいと感じました」

 横山さんが選択した講座は、自社で導入を予定しているGoogle Workspaceの具体的な活用法を学べるものが多い。スプレッドシート、ドキュメント、フォームの使い方などは「Google ドキュメントの使い方入門」「Google スプレッドシート入門編」で学び、実務にすぐに活用できたという。ノーコードのアプリ開発ツール「AppSheet」については「Google AppSheet - 入門講座」「Google AppSheet Automationマスター講座」を受講。「ここで得た基礎を業務改善に生かしていきたい」(横山さん)と話す。

 これら“すぐに使える”講座は就業中の空き時間を利用して受講した。「DX実践講座 - 業務改革編 -」などのレコメンドされた講座は就業前や昼休み中、子供が寝た後などに取り組み、1カ月間の総リスキリング時間は参加者の中では最も長い約51時間に及んだ。

 「当初はビジネス戦略に関する講座を受けましたが、内容が進むとデータ分析に興味を持ち始めました。これは自分にとっても予想外の心境の変化で、データ分析のスキルを伸ばしていきたいという新しい目標設定に結び付いています」

 Udemy Businessの講座を受けて社内でデジタル活用における共通言語を作り、DX推進に役立てたい――そう考える横山さんは、自社や業界へのDIA3.0、Udemy Business導入にも期待している。

 「医療介護業界は何かを変えたい、進化させたいという意識が醸成されにくいように感じます。このような、どちらかというと現状維持を主体とする業界にこそDIA3.0やUdemy Businessを強くお薦めしたいですね」

 今回話を伺った3人がそろって口にしたのは、DIA3.0とUdemy Businessの相乗効果だ。アセスメントを受けた上でパーソナル結果に基づいた講座を選択できるだけでなく、自身で設定した目標達成に適した講座も提示されるため実務に生きる“効果的な”学びにつながったという。

 労働人口減少が懸念される今、個人のスキル向上は大きな企業課題になっている。それをクリアするためのリスキリングの手段として、DIA3.0とUdemy Businessの導入、活用を考えてみてはどうだろうか。

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