帳票電子化のメリット、デメリット ツール選びのポイントは？：今さら聞けない要点整理4

経理業務を取り巻く法改正に対応するため「帳票の電子化」を検討する企業が増えています。本記事では、帳票の電子化によるメリット、デメリット、そしてツール選びのポイントを解説します。

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　改正電子帳簿保存法（改正電帳法）やインボイス制度の対応に伴い、「帳票の電子化」を検討する企業が増えています。帳票の電子化は業務にどのような影響を与えるのでしょうか。

　本記事では、帳票の電子化によるメリット、デメリット、そしてツール選びのポイントを解説します。

目次

• 帳票電子化の推進が求められているのはなぜ？
• 2025年の崖、年に最大12兆円の損失も
• なぜ帳票の電子化なのか
• 帳票電子化のメリットとは
• ツール選びのポイント
• まとめ

帳票電子化の推進が求められているのはなぜ？

　リモートワークの浸透も相まって、さまざまな企業でDXが加速しています。一方、思うようにデジタル化が進んでいないのが、経理や人事などのバックオフィス業務です。

　デジタル庁は「バックオフィス業務に電子データと紙が混在していることが、日本企業の効率と生産性を下げている」として、「デジタルインボイス」の導入を推進しています。

　経済産業省も、要件を満たすと税制の優遇措置を受けられる「DX認定制度」を設けるなど、さまざまな施策を打ってきました。これらの背景には、日本が海外に比べデジタル化で遅れているという自覚と危機感があるからです。

2025年の崖、年に最大12兆円の損失も