「たばこ休憩」って不公平じゃない? ビジネスの喫煙課題にBATジャパンが打ち出す新しい「第三の選択」とは

» 2024年06月17日 10時00分 公開
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 働きやすい職場環境づくりは、従業員の生産性だけでなく採用や人間関係にまで影響が及ぶ。とりわけ「喫煙ルール」は、喫煙者と非喫煙者の対立構造を生みやすい。オフィスの在り方をデザインする立場の人事や総務、経営層にとっては悩ましい問題だ。

 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(以下、BATジャパン)の調査によると、勤務中、1回の喫煙で離席する平均時間は約9分48秒(※1)。喫煙者がたばこを吸いに行く姿を横目に、非喫煙者が「ズルい」と思っている可能性は十分にあるだろう。

 喫煙者も、喫煙後のニオイが気になったり、後ろめたさを感じたりしている。BATジャパンの同調査では、勤務中の喫煙に「後ろめたさを感じている」と答えた喫煙者は約7割(※1)にも上った。

※1:東京23区のオフィスビルに勤務している750人の喫煙者に、勤務中の喫煙休憩についての実態調査と意識調査を実施(調査期間:2023年6月30日〜7月4日)。

 たばこのニオイによる「スメハラ」(スメルハラスメント)防止と従業員の不公平感を解消するために「全面禁煙」に踏み切れば、喫煙者にとって働きやすい職場とは言えない。厚生労働省の調査によると、男性の約4人に1人、女性の約13人に1人が喫煙者(※2)と言われている。喫煙者が潜在的な不満をため込む可能性もある。

※2:2022(令和4)年 国民生活基礎調査より。

 そんな職場の課題に新しい解決策を提示しようと、BATジャパンは「スマートワーク化プロジェクト」を始動した。「たばことオフィスの関係に“第三の選択肢”を提案する」と力説するBATジャパンの松本新氏(マーケティング部門 エリア ヘッド オブ モダン オーラル)に、その意義と真意を聞いた。

BATジャパン 松本新氏(マーケティング部門 エリア ヘッド オブ モダン オーラル)

※肩書は取材時点のものです

喫煙者、非喫煙者、総務・人事部門のニーズを満たす製品

 オフィスだけでなく飲食店やタクシーの車内など、人が働く場所には多かれ少なかれ喫煙課題が存在しており、その解決は急務といえる。

 「勤務時間中の全面禁煙に踏み切った企業のニュースが流れたり、2024年3月に新幹線の車内喫煙ルームが廃止されたりするなど、たばこを吸っている人は今、人ごとではない情報を日々耳にしています。たばこのニオイを気にしている人も多いでしょう。つまり、肩身が狭い思いをしているのです」

 もちろん、喫煙課題に悩んでいるのは非喫煙者や総務・人事部門、そして企業経営者も同じだ。先述の通りたばこ休憩への不公平感は根強く、服や髪に付いたたばこのニオイは、同僚や取引先に対して影響を与えてしまう可能性がある。

 「そこで私たちは、喫煙者、非喫煙者の双方にとって快適で働きやすい環境づくりのためのソリューションを喫煙課題に取り組む企業に提供できないだろうかと考えました」――そんな思いから立ち上がったのが、BATジャパンが提案するスマートワーク化プロジェクトだ。

スマートワーク化プロジェクトとは?

 BATジャパンは、紙巻たばこから代替製品への切り替えを促進し、事業が健康に及ぼす影響を低減することで、パーパスとして掲げる「A Better Tomorrow」(より良い明日)の実現を目指している。そのために、喫煙者の多様なニーズに合わせたスモークレスな代替製品の選択肢を提供している。

 スマートワーク化プロジェクトのカギを握るのは、松本氏が「たばこの第三の選択肢」だと言う「オーラルたばこ」だ。スウェーデンを発祥とし、200年以上の歴史を持つ。同国では「スヌース」とも呼ばれる。

オーラルたばこは、パウチを唇の裏側に挟んで使用する

 欧州では2040年までに紙巻たばこの使用率(以下、喫煙率)を5%にする目標を掲げている。そのうちスウェーデンは、過去15年間で喫煙率を大きく減少させており、2022年に喫煙率は5%強にまで減少している。欧州において目標達成に最も近づいている国だ。

 一方、スウェーデンのオーラルたばこの使用率は約15%と、紙巻たばこユーザーからの移行が進んでおり、喫煙者にとって身近な存在になっている。

 「オーラルたばこは、パウチを唇の裏側に挟んで使用します。火やデバイスを一切使わないので煙もニオイも出ず、許可を得たワークスペースや電車内、灰皿のない場所などいつでもどこでもすぐに利用できます。ハンズフリーで使えるため、仕事の集中を妨げません。周囲に配慮できる新しいたばこの選択肢が、このオーラルたばこです」

 喫煙者がオーラルたばこという選択肢を知って活用すれば、オフィスの喫煙環境を変えられると同時に取引先にも配慮ができる――。この考え方に賛同してもらい、オフィスの喫煙課題のスマートな解決を目指したのがスマートワーク化プロジェクトだという。

 実際の活動としては、専門スタッフが賛同企業のオフィスを訪問し、オーラルたばこの使用方法や利用シーンを説明するセミナーや、サンプル配布などのプログラムを提供する。

オーラルたばこの活用事例

 企業が、「勤務中はワークスペースでのオーラルたばこ利用を許可する」などの社内ルールを導入すれば、喫煙行動の差から生じる不公平感を解消できる可能性があるだろう。このルールが実現すれば喫煙所を設置する費用が不要になるため、経営者にとってもメリットがある。

 もちろん、紙巻たばこ派も加熱式たばこ派も、オーラルたばこ未体験の段階では抵抗感があるようだ。「煙を吸って吐く、という行為がなくなるため、オーラルたばこに抵抗を感じる人は少なくない」と、松本氏は一定の理解を示す。

 「慣れるまでは多少時間を要するかもしれませんが、一度オーラルたばこを試していただくとその後の継続利用率は高いです。当社の調査によると、紙巻たばこや加熱式たばこを使用しつつ、場面に応じてオーラルたばこを試す方もいます」

 これまでのオフィスの喫煙者は、吸うか我慢するかの二択を迫られるケースが多かった。選択肢が増えることは、喫煙者にとって朗報だろう。

 「オフィスの喫煙環境を改善する方法は、喫煙所を作るか全面禁煙にするかという“0か100か”のやり方だけではありません。喫煙者も非喫煙者も経営者も、三者がハッピーになれるソリューションがあり得るのではないか。それが、スマートワーク化プロジェクトの本質的な問題提起です。“たばこの問題をたばこで解決する”という発想があります」

 オフィス環境だけでなく、喫煙所が少ない場所や全面禁煙の新幹線や飛行機、あるいは家庭内でも利用できる。これこそがオーラルたばこのメリットだという。

現場から届く「リアルで切実な賛同の声」

 スマートワーク化プロジェクトの認知拡大に向けて、BATジャパンは日本最大規模のバックオフィス向け展示会「第21回【東京】総務・人事・経理Week[春]」(主催:RX Japan、2024年5月8〜10日開催)内の専門展「第13回 働き方改革EXPO[春]」に初めて出展した。BATジャパンのブースを訪れた人からは、以下のような声が寄せられたという。

喫煙所が廃止されて喫煙者が苦労しているため、サポート製品として人事や総務担当者に紹介したい

社内が全面禁煙。外へ吸いに行くこともNGになったので、喫煙者がイライラしながら仕事をし、逆に生産性が悪い印象。オーラルたばこなら課題解決できそうなので興味がある

非喫煙者から、休憩時間の格差や喫煙直後のニオイについて不満が上がっていた。禁煙させるわけにもいかず対応に困っていた。喫煙者の従業員にオーラルたばこを推奨していきたい

従業員から喫煙所設置の要望が出ていたが、難しくて悩んでいたところだった

オフィスでの喫煙課題について把握はしていたものの、何もできずにいた。展示ブースで話を聞いて改善を考えるきっかけになった。オーラルたばこの推奨含め、対応を検討していきたい

 当プロジェクトは2023年末に始まったばかりだが、2024年3月末時点ですでに約30社が参加したという。「オフィスの喫煙課題を今までにないアプローチで本質的に解決できそうだと、当プロジェクトに魅力を感じていただいています」と松本氏は語る。

働き方改革EXPO[春]に初めて出展し、スマートワーク化プロジェクトを紹介した

 「喫煙者や総務・人事部門担当者、経営層の方々には、紙巻たばこや加熱式たばこ以外の選択肢の存在を知っていただきたい。周囲に配慮できる新しい体験が、働き方やワークスペースの在り方そのものを変えていくと信じています。この価値を日本全国のビジネスパーソンに広め、職場での喫煙行動を取り巻く社会課題をスマートに解決していきたいと思います」

 「ビジネスの喫煙課題に、もう一歩深く踏み込む」と銘打たれたスマートワーク化プロジェクトはまだまだ始まったばかりだ。喫煙者と非喫煙者、そして企業がハッピーになれる職場づくりがより一層進むことを願いたい。

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提供:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社
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