ニコンは4月14日、デジタル一眼レフカメラ「D5000」を5月1日より販売開始すると発表した、価格はオープン。実売想定価格はボディのみが8万5000円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」を組み合わせたレンズキットが10万円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」と「AF-S DX VR Zoom NIKKOR ED 55-200mm F4.5-5.6G (IF)」を組み合わせたダブルズームキットが13万前後。
新製品は同社一眼レフとしては初めてバリアングル液晶を搭載したほか、ハイビジョン動画撮影機能「Dムービー」も備えたデジタル一眼レフカメラ。コンパクトデジカメからのステップアップ層を意識し、価格を抑えられている。
バリアングル液晶のサイズは2.7型(約23万画素)で。未展開状態からは手前に180度開き、この開いた状態で反時計回りに180度/時計回りに90度回転する。ライブビュー撮影にも対応しているので、ハイアングルからローアングルまで、自由なアングルで撮影できるように配慮されている。
動画撮影機能「Dムービー」はD90相当(レビュー)で、最大1280×720ピクセル(720p)のハイビジョン映像を撮影できる。解像度は1280×720/640×480/320×216ピクセルから選択可能で、動画コーデックはMotion JPEG(音声はモノラル)。ファイル形式が.AVIとなっている点もD90と変わらない。
撮像素子は有効1230万画素「ニコンDXフォーマット」CMOSセンサー(画素サイズは23.6×15.8ミリ)で、レンズマウントは「ニコンFマウント」(AF接点付き)。AFは「マルチCAM1000オートフォーカスセンサーモジュール」を利用したTTL位相差検出方式で、AFポイントは11点(クロスタイプセンサー1点含む)。
ポートレートやスポーツなど19のシーンモードに加え、搭載する測光センサー「420分割RGBセンサー」によって明るさや色なども検出して結果をAF/AE/AWBへ反映させるほか、顔認識機能も搭載しており、フレーム内の人物を自動認識してピントをあわせることが可能になっている。白トビ/黒ツブレを抑制して目で見たままに近づける「アクティブD-ライティング」も備えている。
ファインダーの視野率は上下左右ともに約95%で倍率は約0.78倍。記録メディアはSD/SDHCメモリーカード。HDMI出力も備えており、撮影したハイビジョン映像をテレビで楽しむこともできる。サイズは約127(幅)×104(高さ)×80(奥行き)ミリ、約560グラム(本体のみ)。
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