Ust対応デジカメ「CEREVO CAM live!」で生配信してみる(3/3 ページ)
撮った写真が自動的にネットにアップされている、そんな体験を提供しれくれるデジカメ「CEREVO CAM」の最新版がUstream配信に対応した。どれほど手軽なのか、実際に試してみた。
新製品(および新ファームウェア適用の既存CEREVO CAM)にとって、最大の目玉はUstreamへの対応だろう。事前にUstreamへ登録を行い、ユーザーネームとパスワード、チャンネル名を取得しておく必要こそあるが、その後には、CEREVO LIFEで「設定」「ライブストリーミング」と選択し、設定を保存するだけで、簡単にUstream配信が行える。
動画撮影の画質/音質はH(最高設定:光回線向け)/M(中設定:高速ADSL向け)/L(1Mbps程度のADSLおよび3Gネットワーク向け)の3段階に調整でき、また、自身で設定書式を記述することで、フレームレートは最高の10、サンプリングレートは最低の11025」など、設定を追い込むこともできる(カスタム設定についてはオンラインマニュアルを参照のこと)。
今回は設定「L」で、イー・モバイルのPocket Wi-Fiからの配信を試してみた。回線混雑の少ない時間帯に試したためか接続はスムーズで、遅延も比較的感じられなかった。また、本体マイクの集音能力も期待以上で、5メートルほどまでならば、離れてもしゃべり声が十分に聞き取れた。
UstreamはiPhoneで非常に手軽にライブ配信できることが人気要因のひとつといえるが、CEREVO CAM live!でも、ほぼ同様の手軽さで配信を始められる。「だったらiPhoneでいいじゃん」との声も聞こえてきそうではあるが、3G回線契約の必要もなく、配信しながらiPhoneでTwitterなどを楽しめることを考えると、“Ustreamカメラ”としてのCEREVO CAM live!の存在価値も十分にあるように思える。
また、ファームウェアのバージョンアップによってさまざまな機能追加や改良が行われるのは、ネットワーク家電としての正確を強く持つ本製品ならではの利点といえる。既存製品「CEREVO CAM」でもファームウェアv2.01を適用することで新製品「CAREVO CAM Live!」と同様に動画撮影とUstream配信が行えるほか、今回の試用には間に合わなかったが最新のファームウェア「V2.02」ではUstream配信時の画質が向上しているという。
将来的には、遠隔操作や複数のCEREVO CAM live!を利用してスイッチングしながら配信する機能の搭載も検討されているという(→世界初、Ustream配信ができるデジカメ「CEREVO CAM live!」)。なお、最新の情報はTwitterアカウント「@cerevo」をフォローするとキャッチしやすい。
ただひとつ苦言を呈するとすれば、CEREVO CAM live!に三脚穴がないこと。最近では本体を挟み込んで固定するタイプのiPhone用三脚が多く販売されているとはいえ、よりバリエーションの多いコンパクトデジカメ用小型三脚を使えたほうが、配信時には便利であることは間違いない。CEREVO側でもそれは意識しているようで、挟み込むタイプのミニ三脚やコンバージョンレンズ、MicroSDメモリーカードをセットした「USTREAMセット」を用意している。Ustreamカメラとしての利用を主に考えているならば、こちらの購入をすすめたい。
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