動画デジカメ、選ぶなら「動画形式」をチェック:コンパクトデジカメ販売ランキング(2010年5月24日〜30日)
コンパクトデジカメでも、いまやハイビジョン動画を撮れる機種が珍しくない。だが、リビングのテレビで撮った動画を楽しもうというならば、録画形式も忘れずにチェックしたい。
GfK Japan調べによる、コンパクトデジカメ販売ランキングをまとめた。前回に引き続き順位の変動は少なく、トップ10入りしている機種の顔ぶれに変化はないが、本ランキングの集計後(集計期間は5月24日〜30日)の6月1日、パナソニックから薄型コンパクトデジカメの新製品「DMC-FX70」が発表された(→動画もおまかせ、「ブレピタモード」でさらにブレない「DMC-FX70」)。
DMC-FX66とFX70、型番は似通っており、豊富なカラーリングをそろえた薄型コンパクト機という意味では共通点も多いが、中身はかなり異なっている。FX70は背面にタッチパネル液晶を備えるほか、動画もAVCHD Lite形式での記録に対応している(いずれも最大動画サイズは1280×720ピクセル、FX66はMotionJPEGでの記録のみ対応)。同社としてもFX66は「スリムデジカメ」というカテゴリで紹介しているのに対し、FX70は「ハイビジョンムービーデジカメ」として紹介している。
コンパクトデジカメで動画を撮ったとき、その映像を見る手段はいくつかある。最もポピュラーなのが撮影したカメラの背面液晶で見る方法。これならば録画形式はなんでも構わない。背面液晶が大きければ大きいほど楽しめる。次にポピュラーだと思われるのが、ファイルをパソコンへコピーして、パソコンの画面で再生する方法。これも最新OSならばWindowsでもMac OSでもファイルをクリックするだけで再生できる。
最近はカメラ本体にHDMIなどの出力端子を備えるケースも増えており、リビングのテレビでデジカメ動画を鑑賞できる環境も整ってきたが、テレビに映し出す方法によっては、録画形式が大きな違いを生み出してしまうので注意が必要だ。
パナソニックはデジタルレコーダー「ディーガ」や薄型テレビ「ビエラ」のほぼすべてにSDメモリーカードスロットを用意しているが、デジカメで撮影した動画の入ったSDメモリーカードをこのスロットへ差し込むと撮影した動画がもれなくすべて再生できる訳ではない。FX70の製品説明に明記されているが、3Dビエラ(VT2シリーズ)など最新機種でも、SDメモリーカードからMotionJPEG形式の動画を再生することはできない。
「うちのテレビはパナソニックだし、デジカメもなんでもいいからパナソニックを選んでおけばいいんじゃない?」 そう早合点せず、テレビやレコーダーでデジカメ動画を楽しみたいならば、動画の撮影形式にも注意しておこう。
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