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第129回 水族館とガラスと明るさの関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/4 ページ)

天候が良くても悪くても楽しめるお出かけスポット、水族館。しかし、カメラを向けても、照明が暗かったり分厚いガラスが邪魔したりと、なかなか思うように撮れないことも。さて、どうしよう。

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 実はこの連載ではたびたび水族館に撮影に行ってる。室内なので梅雨時でも楽しめる、多くの水族館は館内での撮影が自由なうえ被写体がユニークできれいで飽きない、その上撮影の条件としてはよくないので工夫の余地がたくさんある、というわけである。

 今回訪れたのは池袋のサンシャインシティにあるサンシャイン国際水族館。32年前、サンシャインシティと同時にオープンしたまま基本構造は変わってないので、随所に昭和の香りが漂うのがまた風情があるのだが、さすがに古くなったのか、2010年夏でいったん休館して、1年近くかけて大改装を行う。行くなら今のうちである。


サンシャイン国際水族館

ガラスと明るさを常に意識して撮ろう

 ではデジタル一眼を持って水族館へ。

 水族館へ入ると当たり前だが水槽がある。ここはどんな雰囲気のところだろう、という写真は残しておきたいもの。

 でも真正面から撮るとなんとも味気ない。まっすぐに撮るのが難しいし、立体感もない。


 そんなときはちょっと斜めから。広角で。少し下から見上げるように撮ると立体感も出ておすすめ。


 でももう1歩離れて、通路も一緒に収めると、館内の雰囲気がよく分かる。こういう写真をときどき撮っておくのもおすすめ。


 少し低い位置で、通路や水槽の位置関係が分かるように、周りが暗いのでマイナスの補正をかけて。

 館内は撮影自由である。注意すべきは「フラッシュ禁止」の札を見逃さないこと。「フラッシュ禁止」の場所では光らせない。禁止とされてなくても、無闇に光らせるのは感心しない。


フラッシュ禁止

 なぜならガラスに反射するとなかなかみっともないことになるからだ。

正面から撮ると思いきりガラス面に反射してこんなことに(写真=左)。ちょっと斜めから撮ると魚は無事だが、はじに発光部が写るとみっともない(写真=右)

 相手はガラスなので、正面に近い角度で光らせると、このようにガラス面で思いきり反射しちゃうのである。そういうときはガラスに対してちょっと角度をつけて斜めから撮る。するとガラス面への反射がなくなるので写りが自然になる。

photophoto

 うまく使えばそれなりにきれいに撮れるが、まあ、ガラスや水のおかげで光が充分に被写体に届かないケースも出てくるので、基本はフラッシュオフ、と考えよう。

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