レビュー
10倍ズーム搭載の高感度万能選手――キヤノン「IXY 50S」(4/4 ページ)
キヤノン「IXY」シリーズの最新機種が「IXY 50S」。コンパクトなボディに搭載された10倍ズームレンズ、暗い室内や夜景も手軽に撮れる「HS SYSTEM」、フルHD動画と1台でなんでもこなせる万能選手だ。
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1台で静止画から動画までこなせる万能選手
普段の撮影ではオートに設定しておくと、人物や逆光、青空の有無や夜景、スポットライトが当たっているかどうか、被写体が動いているかといったさまざまな要素からシーンを判別する「こだわりオート」機能が機能し、28シーンの中から最適な設定を選択してくれる。
さまざまなシーンにおいて最適な設定を自動選択してくれるのだが、ユーザーが選択できるのはフラッシュ、セルフタイマー、画像サイズと画質に限られてしまう。連写も選べないのはやや制限しすぎとも感じた。
IXY 50Sは、コンパクトなボディに搭載した光学10倍ズームレンズと、CMOSセンサーを生かした高速、低ノイズ化機能が特徴のカメラだ。レンズの焦点距離が36〜360ミリ相当と望遠側に寄っているため広角撮影に弱いのと、AFスピードがやや遅めという点が気に掛かるが、このボディに360ミリの望遠撮影が可能な点はポイントだ。動画機能も楽しく、1台持っていると幅広いシーンで役に立つカメラに仕上がっている。
作例
「i-コントラスト」のオン(写真=左)とオフ(写真=右)。暗部の階調を持ち上げることで、より見た目に近い印象になる。なお、IXY 50Sの露出は明るめになる傾向があり、シーンによっては大幅にマイナス補正してもいいぐらい
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