第134回 イルミネーションと人物の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
今回はイルミネーションと人物を撮る話。都会の夜は結構明るいので、ストロボや三脚がなくても以外とキレイに撮れるものだ。
あえてイルミネーションを背景にしてみるのも悪くない。逆光になるけど、街が明るければそれなりの雰囲気が出る。街の明かりを使う楽しさは、さまざまな色の光源を楽しめるところにあるのだ。
明るい単焦点レンズを使うときに一番気をつけねばならないのは、ピント。レンズは明るくなればなるほどピントの合う範囲が狭くなる。その上、なんだかんだいって夜の街だからピントが合いづらいのだ。
失敗するとこんなことになります。
それにしてもライティングに凝った街は楽しい。背景をきれいにボカすと、小さなライトがまるっとしたいいアクセントになるから。
手持ちでシャッタースピードを気にせずラフに撮る
最後はあんまりライティングとか手ブレとか被写体ブレとか気にしないで、さっとラフに撮ってみた。
夜の街で撮る、となるとついついブレないようにかちっとしたポーズになっちゃったり、背景のイルミネーションの配置を気にしたり、フラッシュはどうしよう三脚はどうしようなんて考えがち。
でも夜の街の雰囲気を一緒に撮るなら、手持ちでラフに思いついたときにサクサク撮る。ブレすぎて使えなかったり露出が合わなかったり背景がうまくいかなかったりピントが合ってなかったりするから、たくさん撮る。連写してもいい。
そうすると臨場感のある夜の街っぽい雰囲気が撮れたりする。失敗は気にせず。
お店の明かりで一種だけふわっと明るく照らされたのでさっと撮影。
シャッタースピードが遅くてブレてるけど、面白い雰囲気が出た。
次は歩きながら手ブレ補正なしで撮ってみた。
手ブレも被写体ブレもついてきたけど、その分臨場感があるではないか。
あえて露出アンダー気味で夜っぽく撮ってみるのもいい。そうするとまた違った雰囲気になる。
あまりブレたくないなら、ISO感度を少し上げてやるといい。
そういう意味では、夜の街っていろんな明かりがあっていろんな撮り方ができて楽しいのである。あえてストロボ無しで明るいレンズ1本で手持ちで撮る夜というのも悪くないと思う。35〜50ミリくらいの単焦点レンズならあまり高価じゃないので1本持っておくと吉だ。
モデル:津川智香子(オスカープロモーション)
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