第136回 雪景色と寒さの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
当たり前だが冬は寒い。寒いといえば雪である。年末年始は全国的に雪模様だったが東京はスルーされてしまったので、雪景色を撮影しに日帰り旅行である。
角度を変えたりワンポイントをいれてみる
最後は応用編。
雪を白く明るく撮りたい、でも明るくしすぎると陰影が消えちゃって形のおもしろさが消える。そんなときは光の方向(つまり影)に着目してみる。
太陽が少しでも出ていれば、その陰影で様子が分かる角度をみつけるべし。
凹凸を上手に見せたいときはそれがきれいに見える角度を探そう。光が横から当たっているといい。
あるいは撮る高さを変えてみる。要するにしゃがんだりはいつくばったり……さすがに雪の上ではあれだけど、低い位置で撮るとより凹凸がはっきりして迫力がでるというものだ。
低い位置で撮ると迫力が出るので雪の深さを表現したいなら、しゃがんで撮ってみるべし。なんてことない街の雪景色でも人がひとり入るとまた雰囲気が出る。
雪景色はコントラストが高くなりやすい。そんなときはどこを重点的に見せたいかを考えよう。どよんとした感じを出したいときは、ややマイナス目の露出補正を。
逆にプラスの補正で雪の白さを強調しつつ、冷たさを出したいときはホワイトバランスを晴天にして。
さらにワンポイントいれると物語性が出てくる。
ちなみにこの先は坂道じゃなくて、石段。段が雪に埋もれて消えているのだ。確かにキケンである。ただ、左手に迂回路があるのでそちらを使えばOK。その先には赤い鳥居の神社があった。
色がない雪の中に赤いワンポイントがより映える。ちなみにこの鳥居をくぐった先に、さざえ堂がある。
そうこうしているうちに日が暮れて、満月が近い月が顔を出したので、会津藩の旧滝沢本陣とともに撮ってみた。青白くなるのを承知でホワイトバランスは晴天で。
今回は気温が零度ちょっとの雪が降る街に行ってみたけど、これが雪の高原とかスキー場のように標高が高いもっと寒い場所になるとまた装備も変わってくるので、その辺は慎重に。
ではおまけの1枚。
鶴ヶ城のお堀を飛ぶカモの群れ。下に見えるのはお堀。氷が張った上に雪がうっすらと積もっている。カモをみつけたとたん、急に飛び立ったのでシャッターのタイミングが遅れてしまったのでおまけ扱い。でも雪のお堀にカモは欠かせないなってことで。
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