パナソニック、16倍ズームになったGPS内蔵の旅カメラ「DMC-TZ20」
パナソニックが“旅カメラ”の新製品「DMC-TZ20」を発売する。レンズをさらに高倍率化したほかGPSや動画撮影など各機能も強化された。
パナソニックは1月25日、コンパクトデジタルカメラ“LUMIX”「DMC-TZ20」を2月25日より販売開始すると発表した。価格はオープンで実売想定価格は4万7000円前後。
旅カメラとして登場した「DMC-TZ10」の後継となる製品で、コンパクトデジカメとしてのスリムなデザインを保ちながら、光学16倍ズームレンズやGPSランドマークの追加、フルハイビジョン動画撮影機能など各所の機能を強化した。
光学16倍ズームレンズは35ミリ換算24〜384ミリの「ライカ DC VARIO-ELMAR(バリオ・エルマー)レンズ」。光学式手ブレ補正も備えている。レンズ構成の変更や2段沈胴構造の採用などにより、高倍率化(TZ10は12倍ズーム)を進めながら厚みは同レベルを維持した。また、内部構成の見直しで大型モーターの搭載が可能となったことから、1/4000秒という高速シャッターも可能となった。
撮像素子は1/2.33型 有効1410万画素MOSセンサー。720pまでのTZ10とは異なり、1920×1080ピクセル(1080i)のAVCHD フルハイビジョン撮影が可能となった。なおMotionJPEG形式の記録も引き続き可能となっており、用途に応じての使い分けられる。動画撮影時のブレ補正については、ワイド端の補正量を増すことで歩きながらの近接撮影でもブレを抑える「アクティブ」モードを新たに用意した。
GPSについてはアルゴリズムの改良によって測位時間を短縮したほか、地図と同時に表示されるランドマークについてもTZ10の約50万件(日本国内は約3万件)から、約100万件(日本国内は約7万件)へと大幅に増強されている。GPSは現在地の表示、位置情報の記録などのほか、旅先での時刻あわせなどにも利用できる。
サイズは104.9(幅)×57.6(高さ)×33.4(奥行き)ミリ、約219グラム(バッテリー、メモリーカード含む)。カラーはシルバー、レッド、ゴールド、ブラックの4色が用意されている。
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