ニコン、広角22.5ミリ&36倍ズームの「COOLPIX P500」
ニコンの「COOLPIX P500」は、広角22.5ミリから望遠810ミリ相当までの撮影画角をカバーする光学36倍ズーム機。COOLPIX史上、最も広角かつ高倍率のデジタルカメラとなる。
ニコンは2月9日、高倍率ズームレンズ搭載デジタルカメラ「COOLPIX P500」を発表した。発売予定は2011年3月。価格はオープン、実売価格は5万円前後の見込み。
2010年3月に発売された「COOLPIX P100」の後継機。「COOLPIX」史上最も高倍率かつ広角という、35ミリ換算22.5ミリから810ミリ相当(F3.4-5.7)までの光学36倍ズームレンズを採用した。広角側も望遠側もP100(35ミリ換算26ミリから678ミリ相当、F2.8-5)より伸ばした半面、開放F値は少々暗くなった。ISO 3200まで高感度でノイズを抑えた撮影が可能とする。手ブレ補正については、イメージセンサーシフト方式で撮影した画像に対し、電子式手ブレ補正処理を施す仕様だ。
撮像素子はP100と同様、光量の少ない場所でもノイズを抑えた撮影が可能な裏面照射型CMOSセンサー(1/2.3型)を搭載するが、有効画素数は1030万画素から1210万画素に増やしている。背面液晶についてもチルト機構付きの3型は変わらないが、P100の約46万画素から約92万画素に高解像度化した。
新採用のデュアルイメージプロセッサにより、諸収差補正処理やノイズ低減処理を行うことで、高精細な静止画とクリアなフルHD動画撮影が可能という。
静止画は最大画像サイズ(12M:4000×3000)で約8コマ/秒の連写に対応し、撮影画像にミニチュア効果や魚眼効果などを適用する「フィルター」、上下/左右方向のパノラマ写真を手持ちで撮影・合成できる「かんたんパノラマ」、連写合成でブレやノイズを抑える「夜景モード」、連写合成でダイナミックレンジの広い写真を撮影する「逆光モード」などの機能も持つ。
動画撮影はステレオ音声つきのフルHD(1920×1080ピクセル/約30fps)記録が可能。記録形式はMPEG-4 AVC/H.264だ。動画撮影中の静止画切り出しや光学ズームの利用に対応するほか、動作撮影中の一部だけをスロー撮影できる「HS動画」機能を備える。
本体サイズは115.5(幅)×83.7(奥行き)×102.5(高さ)ミリ、重量は約494グラム(バッテリー、SDメモリーカード含む)だ。
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