第139回 子どもと遊びと表情の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
暖かい日も増えて、子どもと遊びに出かけたくなる季節がやってきた。遊び回ってる子どもをタイミングよくがんばって撮るのもよいが、一緒に遊びながら自然な表情を撮ってみよう。
広角を上手に使おう
自然な表情を撮ろうと思うと、ちょっと離れて望遠、ってのが定番で、背景もボケるし、顔をぐっとアップで撮れていいんだけど、ちょっとよそよそしい感じになっちゃう。
そんなときは、近距離で撮った方が身近な感じが出ていい。
でも広角はちょっと難易度が高い。広角で撮るとこんな風に遠近感がつくけど、背景とうまくマッチしない絵になりがち。
広角は遠近が強く出るのでそれを生かした撮り方をする方がいいのだ。
正面からじゃなくて、あえて少し下から撮ってみるとか。でかいおにぎりにくらいつく迫力が出る。
オニギリをぱくついたところを強調したいなら、もっと望遠で。
こうして並べてみると、顔や手が構図からはみ出るくらいぐぐっと寄った方が迫力があるのが分かる。望遠で撮るときは思い切り寄って。
広角ネタをもうひとつ。
どちらもiPhoneを触ってる写真なんだけど、少し下から撮った方が形が遠近感がきれいに出るもの。広角で近くから撮るときはそこに注意。
逆に上から撮ってみるのもいい。身長差を強調するのだ。
自然な感じを出したいときや、背景をそこそこ入れてちょっとカッコよく撮りたいときは標準から中望遠くらい(50〜100ミリ相当ぐらい)がおすすめ。
最後なのでキリっとしたかっこいい写真と、楽しそうな写真を。どちらも50ミリ(35ミリ換算75ミリ相当)の画角で全身を狙ってみた。
この2枚のポイントは、ちょっと逆光気味にして、そこにプラスの露出補正をかけているとこ。顔がやわらかい感じになるし、背景も白っぽくなって被写体を邪魔しない。
ともあれ、「子どもがじっとしてるときを見計らって、声をかけてカメラの方を向かして、パシャっと撮る」よりは、失敗写真の確率は増えても、遊びながら自然な表情や動きを狙う方が最終的に撮るときも、あとで見るときも楽しいはずだ。
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