超解像で10倍ズームもキレイ、スリムな「Finepix Z950EXR」
富士フイルムは最薄部15.2ミリのスリムデジカメ「Finepix Z950EXR」を発売する。超解像技術の導入により、10倍ズーム(280ミリ相当)でも画質劣化の少ない望遠撮影を楽しめる。
富士フイルムは9月1日、コンパクトデジタルカメラ「Finepix Z950EXR」を9月17日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万円前後。
スライド式レンズカバーを備えたスリムタイプのデジカメで、最薄部15.2ミリのボディに35ミリ換算28〜140ミリ相当の光学5倍“フジノン”ズームレンズを搭載した。先に発表された「FinePix F600EXR」と同じく、超解像技術を用いた「超解像ズーム」を備えており、こちらを利用することで10倍相当(280ミリ相当)の望遠撮影が行える。
撮像素子には被写体や状況に応じて高感度・低ノイズ優先/ダイナミックレンジ優先/高解像度優先の3つの撮影方式を切り替える有効1600万画素の「EXR CMOSセンサー」を搭載する。既存モデル「Z900EXR」とは異なり、オート撮影モード「プレミアムEXR AUTO」は新たに動き検出へ対応することで99通りの撮影モードから、最適なモードを自動で選択してくれる。
背面液晶は3.5型のタッチパネル式で、解像度は46万画素。タッチ操作によるシャッターはもちろん、再生時には2本指によるピンチ操作で画面の拡大を行えるほか、カメラを縦にすると上下2分割された画面を「上画面はプレビュー、下画面はサムネイル」とそれぞれ独立して表示・操作することが可能となっており、撮影枚数が増えても快適な操作が可能だ。
そのほかにも犬猫の顔を自動検出してシャッターを切る「ペット検出」「ペットモード」や、4種類の色彩階調を選択できる「フィルムシミュレーション」、被写体の2人の顔が接近した際に自動的にシャッターが切れる「恋するシャッター」、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影機能などを備える。
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