レビュー
高速連写と高画素を両立した中級デジタル一眼――ソニー「α77」(3/4 ページ)
ソニー「α77」は、半透過ミラーによる独自のAFシステムを備えたレンズ交換式のデジカメだ。APS-Cサイズのセンサーでは最多となる2430万画素のCMOSを搭載しながら、秒間12コマの高速連写を実現している。
2430万画素CMOSセンサーによる精細な表現
撮像素子には、有効約2430万画素の“Exmor”APS HD CMOSセンサーを、処理エンジンには「BION」をそれぞれ搭載する。実写では、遠景のディテールまでをきっちりと再現できる解像力の高さを確認できた。階調の再現性や高感度の描写についても良好といえる。
高画素と高速連写を両立したモデルとして、風景から人物、スポーツ、ネイチャーまで幅広いシーンで活躍するだろう。高画素を生かして大きな印刷用途に役立つほか、トリミングしても十分な画素数を維持できる点もメリットになる。
操作面では、有機ELを使用したビューファインダーの表示に慣れるかどうか、本モデルを選ぶ際のポイントだ。これまで一眼レフ機の光学ファインダー親しんできた、筆者のような中年以上の世代には慣れるのに時間がかかるが、コンパクトデジカメやミラーレス機からステップアップした人には、すんなり受け入れられるのかもしれない。
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