レビュー
サクサク撮れる8倍ズームIXY キヤノン「IXY 600F」(2/3 ページ)
約22ミリの薄型ボディに、広角28ミリからの光学8倍ズームレンズを搭載した「IXY 600F」。スリムなデザインに目が行きがちだが、実用性はどうなのかをチェックしてみよう。
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サクサク撮れるレスポンスの良いカメラ
カメラ全体としての感想をいえば、レスポンスも良く文句のないデキであり、サクサク撮れるので、満足度は高い。マルチシーンISのおかげで、高倍率ズーム機であることを意識せずに片手で撮れてしまう。このレスポンスを含むチューニングの上手さがキヤノンらしい。多機能故、やや操作に複雑な面もあるが、カメラとしては万人に勧められる実用的な1台だ。
IXY 600Fの発色は、最近のIXYシリーズ同様にやや大人しめの嫌みのない感じとなっている。積極的に派手な色使いをしたい場合はマイカラー機能から「くっきりカラー」や、デジタルフィルターの「極彩色」、「新緑・紅葉」などを選ぶといいだろう。プリントする場合は、撮影時に色を派手になくてもプリンタの設定で見栄えの良い仕上がりにすることもできるので、大人しめの発色という方向性は素材としてありがたい。
高感度撮影ではISO1600までなら、ノイズが気にならない実用的なレベルといえる。さすがにISO3200ではザラついてくるが、うまくノイズ処理している。ISO AUTOで使用する機会が多いと思うので、高感度でも画質が安定しているのはIXY 600Fの強みと言えるだろう。
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