「PowerShot S100」第3回――いろいろな撮影機能をチェックする:長期試用リポート(2/2 ページ)
これまでに基本機能の解説とGPSの話をして、基本的な説明は終わった気がするので、今回は撮影機能の話を。やっぱり、いろんな意味で毎日持ち歩くには「ちょうどいい」カメラなのだ。
毎日持ち歩きたくなるデジカメです
まあそんなわけで、Powershot S100をひととおり使ってきたわけだが、実によい。
何より日常的に持ち歩けるコンパクトさとクオリティのバランスがいい。もっと小さくて軽いカメラはいくらでもあるけれども、クオリティ的にワンランク落ちる。晴れてても曇ってても室内でも夜でも撮れる汎用度がいい。もっと高画質なカメラもいくらでもあるけれども、それらはS100よりデカい。撮影がメインで外出するときはいいけれども、日常的に持ち歩くものじゃない。日常的スナップデジカメとしては一番のデキだ。
レンズもいい。24〜120ミリ相当というレンジはとても扱いやすい。24みりあれば広角を生かした写真も撮れるし、120ミリ相当あればそれなりの望遠もいける。
欲をいえば望遠端をもうちょっと明るくして欲しいというくらい。
使い勝手もレンズ周りのリングがアクセントとして効いてて悪くない。わたしは結局、露出補正ダイヤルとして使うことにした。そうすると背面の背面の露出補正ボタンがISO感度切り替えできるし、この2つはよく使うから。
RINGFUNCボタンに何を割り当てるかはあれこれ悩んだ末、i-コントラストにしてみた。ハイライト部補正機能が便利だから。リングとRINGFUNCボタンを上手に使うのがコツだ。
欠点を強いて上げるなら、GPSが意外に非力だったこととバッテリーの持ちがあまりよくないことくらいだろう。もうちょっと実売価格が下がるとうれしいとか、なぜもっとはやく発売してくれなかったんだ、とかあるけれども、スタンダードなコンデジに不満がある人はまずこれをって感じですな。
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