スタミナアップ 小型ボディに充実機能「α37」
ソニーはAマウントのデジタル一眼カメラ「α37」を6月中旬より販売開始する。半透過ミラーなどは踏襲しながら小型軽量化と省電力化をすすめ、「オートポートレートフレーミング」など上位機に準じる豊富な機能を搭載する。
ソニーは5月17日、Aマウントのデジタル一眼カメラ「α37」を6月中旬より販売開始すると発表した。ボディのみ(SLT-A37)、標準ズームレンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAM」(SAL1855)をセットしたズームレンズキット(SLT-A37K)、「DT50-200mm F4-5.6 SAM」(SAL55200-2)もセットしたダブルズームレンズキット(SLT-A37Y)が用意され、実売想定価格はボディのみが6万円前後、ズームレンズキットが6万5000円前後、ダブルズームレンズキットが8万5000円前後。
αシリーズ中でのエントリーに当たる製品で、独自のトランスルーセントミラーテクノロジーは踏襲しながら小型軽量化と省電力化をすすめることで、本体のみ重量は約448グラム、撮影可能枚数は約500枚(背面液晶利用時、ファインダー利用時は約450枚)となっており、小型サイズとスタミナ性能を両立した。
主要な撮影機能は上位機種「α57」に準じており、被写体へカメラを向けるだけで、3分割法による構図をカメラが自動的に判断、トリミングを行い、空間を考慮した印象的な構図の写真を保存する「オートポートレートフレーミング」や、組み合わせるレンズにかかわらず利用できる「全画素超解像ズーム」などを搭載する。
連写速度は約5.5コマ/秒(α57は約10コマ/秒)で、「AF追尾」設定時に顔検出が外れた場合でも、物体追尾モードへ自動的に切り替わるアルゴリズムはα57と同様に採用されている。被写体を最大約1.4倍にクローズアップする「テレコンモード」での連写ならばAF追従約7コマ/秒の撮影が行えるが、その際には8.4M相当記録となる。
撮像素子はAPS-Cサイズの有効1610万画素“Exmor APS HD CMOSセンサー”で、画像処理エンジンには「BIONZ」を組み合わせる。常用ISOは100〜16000(オート時は100〜3200)で、AF測距点は中央3点クロスの15点。レリーズタイムラグは約0.05秒となっている。
トランスルーセントミラーテクノロジーによって、動画撮影時も位相差AFによる高速なピント合わせが行え、AVCHDおよびMP4形式による保存が行える。もちろん1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影と60i/24p記録が可能となっているが、センサー出力は30pだ。電子ファインダーは有効約144万画素の電子式で視野率は100%、背面には上下稼働のチルト式液晶(23万画素)を搭載する。
→ソニーストアで「α37(ボディのみ)」をチェックする
小さく、軽く、速く。その一瞬を残すために。高速AF&最高約7コマ/秒のテレコン高速連写。価格は5万9800円(税込/予定)
関連記事
- レビュー:デジタル技術で“デジ一眼の楽しみ”を手軽に ソニー「α57」
ソニー「α57」は連写とズーム、そして構図の3要素について強化を施した「α」シリーズの新製品。被写体へカメラを向けるだけで構図を自動で判断する機能など、デジタル技術で一眼カメラの楽しみを手軽にした。 - 構図もカメラにお任せ 「かんたん上手」を強化したエントリー 「α57」
ソニーはエントリーモデルのデジタル一眼カメラ「α57」を発売する。独自のトランスルーセントミラーテクノロジーを継承しながら「連写」「ズーム」「構図」の3要素について、強化が施された。 - レビュー:高速連写と高画素を両立した中級デジタル一眼――ソニー「α77」
ソニー「α77」は、半透過ミラーによる独自のAFシステムを備えたレンズ交換式のデジカメだ。APS-Cサイズのセンサーでは最多となる2430万画素のCMOSを搭載しながら、秒間12コマの高速連写を実現している。 - 有機ELファインダーにフルタイムAF、“革新”を狙う2430万画素ミドルクラス「α77」
ソニーが開発表明を行っていたαの中級機を「α77」として発表した。透過型ミラーによるフルタイムAFはもちろん、2430万画素新型センサーやXGAの有機ELファインダーなど中級機にふさわしい内容となっている。 - エントリークラスの域を越えた、2430万画素エントリー「α65」
エントリークラスに位置づけられながら、有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサーや半透明ミラーを用いたフルタイムAFなど、ミドルクラス「α77」と多くの共通点を持つ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.