今日から始めるミラーレス一眼(2)――カタログでは分かりにくい「持った感」「ボケ」をチェックする(2/3 ページ)
カメラのカタログや製品サイトで仕様や外観は確認できますが、「手にした感じ」は分かりません。今回はカタログでは分からないその感覚やキットレンズの特徴を探ってみたいと思います。
Nikon 1 J1
E-PL3のレンズと同じく沈胴式のNikon 1用レンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」。こちらもロックを解除すると約1.5倍ほどの長さになります。広角端/望遠端いずれにしても長さは変わりません。ちなみに、広角端と望遠端がともに最長となるレンズは、ズーム途中で最短サイズとなります。
Nikon 1 J1もE-PL3同様、グリップがないフラットなボディですが、E-PL3よりもさらに高さがないため右手の手のひらだけでも支えることができ、気軽な片手撮影も可能です。
レンズ名称 | 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 |
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35ミリ換算焦点距離 | 約27-81mm |
開放絞り | F3.5-5.6 |
最短撮影距離 | 20センチ |
光学式手ブレ補正 | あり |
サイズ | 最大径約57.5×長さ42ミリ(沈胴時)、約115グラム |
PENTAX Q 「PENTAX-2 STANDARD ZOOM」
PENTAX Qの「PENTAX-2 STANDARD ZOOM」は、オーソドックスな構造のズームレンズとなっており、レンズの長さはNEX-F3のキットレンズと同様に、広角端が短くで望遠端が長くと変化します。
PENTAX Qは標準ズームレンズを装着した状態ですら手のひらに収まるサイズとなるため、コンパクトカメラを扱うような気軽さがあります。外側に飛び出したモードダイヤル部分が指掛かりの良いグリップともなります。このデザイン性と機能性を両立した無駄のないボディデザインを評価したいところです。
レンズ名称 | PENTAX-2 STANDARD ZOOM |
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35ミリ換算焦点距離 | 27.5-83mm |
開放絞り | F2.8-4.5 |
最短撮影距離 | 30センチ |
光学式手ブレ補正 | なし |
サイズ | 最大径48.5×長さ48ミリ、約96グラム |
ボディサイズを5機種で比較すると、大きさがマイナス要素に見えてしまうNEX-F3ですが、本格的なグリップのおかげで持ちやすさでは他を圧倒しています。サイズ的にはNEX-F3に近いE-PL3は、NEX-F3のようなグリップがないため、構えた際に指先と手のひらに若干の負荷が掛かるように感じました。
総重量はどれくらい
撮影や移動の際には「重さ」も気になるところ。そこで、各機種に上で紹介したレンズとバッテリー、メモリカード、それにレンズキャップまでも装着し「使用を前提とした携帯」状態の重量を量ってみました。
一番軽いのは、PETAX Qの301グラム、次いでDMC-GF5の364グラムとなり意外と軽いことが分かりました。3番目がNikon 1 J1の399グラム、4番目がE-PL3の431グラム、一番重いのは見た目通りのNEX-F3、515グラムでした。
サイズの小さなPENTAX Qが一番軽く、NEX-F3との差が約214グラムあります。これはNEX-F3のレンズ(「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」)よりも20グラム軽いと言うことになります。量る前は見た目でNikon 1 J1が二番目に軽いかと思いましたが、見た目の予想を裏切ってDMC-GF5が35グラムも軽いことも分かりました。
一番重いNEX-F3でもしっかりと手で押さえている撮影中は、それほど重量は気になりません。しかし、移動時に鞄に入れた時には100グラムの差、200グラムの差は徐々に負担となります。お散歩撮影など荷物が少なく長時間持ち運ばない場合と、旅行や出張など荷物が多い場合など、用途に応じた選択をしたいところです。
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