有機ELファインダー搭載、X-Pro1画質を受け継ぐ小型ミラーレス「FUJIFILM X-E1」
富士フイルムは、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E1」を11月上旬より販売開始する。X-Pro1の画質とスタイルを継承しながら、有機ELファインダーを搭載、ボディの小型化も進めた。
富士フイルムは9月18日、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E1」を11月上旬より販売開始すると発表した。ボディのみ、ズームレンズ「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」の付属するズームキットが用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディ単体が9万円前後、ズームキットが13万円前後。
先だって海外発表されていた「FUJIFILM X」シリーズの新製品で、「FUJIFILM X-Pro1」と同様にローパスフィルターレスの有効1600万画素 APS-Cサイズ(23.6×15.6ミリ)「X-Trans CMOSセンサー」を搭載しているが、ファインダーはEVF/OVFを任意に切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」ではなく、約236万画素の有機ELファインダーを備える。
X-Trans CMOSセンサーは、カラーフィルターとしてRGGBという4つのピクセルで1つの色を再現するベイヤー配列ではなく、6×6の36ピクセルで1つとする方式を採用することでモアレと偽色の発生を抑制。画像処理エンジンには「EXRプロセッサーPro」を組み合わせることで、APS-Cサイズのセンサーを搭載しながらも高速動作を実現している。ISO感度は常用200〜6400で、感度拡張によってISO100/12800/25600も設定可能となっている。
ファインダーは約236万画素の有機ELファインダーで、2枚のガラスレンズと1枚の非球面レンズなどで光学系を構成することにより、視野率約100%かつゆがみのない映像を映し出す。有機ELならではの階調と1:5000以上のコントラスト比を持ち、ピントや露出、フィルムシミュレーション効果も忠実に再現できる。アイポイントは約23ミリ(接眼部から目まで)を確保しており、眼鏡をかけたままでも快適に利用できる。
ボディデザインはX-Pro1やX100の系譜に連なるもので、カメラを構えた際、左手でレンズの絞りリングを、右手でシャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤルを操作できるようレイアウトされており、ファインダーに接眼したままでの快適性を高めている。
APS-Cサイズセンサーやガイドナンバー7相当(ISO200・m)のストロボを内蔵しながら、ボディサイズは129(幅)×74.9(高さ)×38.3(奥行き)ミリとX-Pro(139.5×81.1×42.5ミリ)に比べ小型化されている。背面液晶は2.8型(46万画素)で、記録メディアはSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)だ。
レンズマウントはX-Pro1と同じく「Xマウント」で、キットレンズ「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」は35ミリ換算27〜84ミリ相当をカバーする。また、XF 18-55mm F2.8-4 R LM OISはフォーカスレンズの軽量化やリニアモーター駆動などによって最速0.1秒の高速AFを実現しており、手ブレ補正機構も備えている。
撮影機能としては「Velvia」や「ASTIA」などの色調を再現する「フィルムシミュレーション」のほか、多重露光撮影も用意する。フィルムシミュレーションについては1枚の画像から3枚に異なる効果を適用した画像を生成するフィルムシミュレーションブラケットも利用できる。
専用の別売オプションとして、ハンドグリップ「HG-XE1」、ボトムレザーケース「BLC-XE1」が利用されるほか、既に販売されているクリップオンストロボ「EF-X20」「EF-20」「EF-42」などを利用できる。
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