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「FUJIFILM X-Pro1」性能向上ファームウェアを試す(1/2 ページ)

富士フイルムのミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro1」が、最新ファームウェアでAFスピードアップやMF操作のブラッシュアップを実現した。その効果をチェックしてみよう。

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AFがスピードアップし、操作がいっそう快適に

 富士フイルム「FUJIFILM X-Pro1」は、今年2月に発売されたレンズ交換式のミラーレス一眼だ。ボディはレンジファインダーカメラを連想させるクラシカルなデザインで、レンズには光学性能にこだわったフジノンXFレンズを採用。撮像素子は独自のフィルター配列でローパスレスを可能にした「X-Trans CMOS」で、ファインダーにはEVFとOVFを切り替えながら使える「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載する。こうしたユニークな仕掛けを満載した個性的なカメラである。

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富士フイルム「FUJIFILM X-Pro1」
photophoto アナログライクなデザインと操作性が特長。レンズマウントは「FUJIFILM Xマウント」。まもなく登場する新レンズにも期待したい

 発売以来、細部の機能や操作性を改善するファームウエア修正を何度か行ってきたが、9月には性能を大幅に向上させるファームウエア「Ver.2.00」を公開した。更新の主な内容は、(1)オートフォーカス性能の向上、(2)マニュアルフォーカス機能の向上、(3)書き込みスピード・処理スピードの向上、(4)その他の追加機能、となる。

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ファームウェアのバージョンを確認するには、カードを入れた状態で「DISP/BACK」ボタンを押しながら電源スイッチをONにする

 このVer.2.00にアップデートした「X-Pro1」を試用してみた。まず、多くのユーザーにとって大きなメリットになるのは、AFがスピードアップしたことだろう。これまでのAFは、すごく遅いというほどではないが、シーンによっては合焦までに待たされ、ちょっと引っかかるような感じがあった。それが改善され、コントラスト検出AFを採用したミラーレス一眼として標準的なレベルになった。単に合焦までの速度がアップしただけでなく、AF作動中にライブビュー映像がフリーズする独特のクセが解消されたことも大きい。

 また、近接撮影でのAFの動きについても改善が施された。これまでは、近くにある被写体にピントを合わせたい場合、ボディ背面のマクロボタンを押す必要があった。それが、マクロボタンを押さなくてもオートでピントが合う被写体までの距離が短縮されたのだ。といっても、マクロボタンが不要になったわけではない。近接撮影でのAFスピードは、マクロボタンを押したほうが速くなるので、あらかじめマクロ域で撮ることが分かっている場合は、マクロボタンを押したほうがいいだろう。

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撮影モード:絞り優先AE(F4 1/340秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF35mmF1.4 R」
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撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/350秒) 感度:ISO200 WB:晴天 フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF35mmF1.4 R」
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撮影モード:絞り優先AE(F4 1/180秒) 感度:ISO200 WB:オート フィルムシミュレーションモード:PROVIA レンズ:「XF60mmF2.4 R Macro」
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