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第158回 紅葉と彩りとピントの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
秋らしくなった時期の定番被写体といえば紅葉。彩りを楽しみながら、構図を考えて撮ってみましょうという話。
夜のライトアップと紅葉
最後は夜の紅葉をちょっと。
まずは夕方。日が暮れる直前くらい、月がきれいに見えたので前景に紅葉をボカして入れてみた。実はこのモミジ、紅葉はしてるけど葉っぱの形がいまひとつきれいじゃなかったのだけど、ぼかして前景にしちゃうことで雰囲気を作るのに一役買ってくれた。
次は夜。
紅葉のライトアップがあるという庭園に行ってみた。残念ながら紅葉しきるにはちょっと早くていい感じに色づいてる木が少なかったのだが、夜のモミジというのも面白い。下の写真は、ISO感度を上げて撮ったモミジ。真っ暗な中に赤い紅葉がぼうっと浮かんでる。
三脚を立て、ISO感度を落とし、絞り込んでスローシャッターで狙ってみたのがこちら。
次は風が吹いた瞬間、スローシャッターで撮ったもの。木の枝が大きく揺れてるのが分かる。枝が揺れてる姿というのもちょっと不気味でいい。
ライトアップされた夜の紅葉を撮るには、マニュアル露出が一番いいんだけど、めんどうくさいときは思い切りマイナスの補正をかけとくのがいい。これは-3の補正をかけてる。明るくて紅葉の赤がトんでしまうよりは、暗くてぼぅっと光ってる方が雰囲気も出るというものだ。そうすれば明るいレンズ+高ISO感度で、手持ちでも撮れる。
それにしても、春は夜桜、秋は夜紅葉と、暗くなってライトアップで楽しませてくれる時代になりましたなあ。
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