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アプリで進化、カメラらしさも兼ね備えたニューカマー ソニー「NEX-6」(2/5 ページ)

ソニー「NEX-6」は一般的なモードダイヤルやコマンドダイヤルを搭載して、既存NEXシリーズより保守的なニュアンスを持ちながら、「カメラアプリ」という新コンセプトを導入したユニークなカメラだ。

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モードダイヤルの搭載で何が変わったのか?

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モードダイヤルとその下にはコマンドダイヤルがある。コマンドダイヤルには適度なクリック感があり操作感が気持ち良い

 筆者は撮影モードダイヤルのないミラーレス機である「NEX-5」や「Nikon 1 J1」を所有していた経験から、幅広い層を開拓するためのシンプルな操作系として、モードダイヤル非搭載を肯定しつつ、それなりに工夫して使ってきた。

 ただ、物理的なダイヤルが用意され、何の苦もなく撮影モードを切り替えることができるNEX-6を触ると、撮影モードダイヤルがないことに対して少し無理していたかなと感じてしまった。このモードダイヤル搭載に関してネガティブな要素は一切無く、写真好きには絶対オススメしたいカメラになった。

 プロ仕様のデジタル一眼レフカメラのように、モードダイヤルがなくてもモード変更ボタンがあるだけで操作系は格段に良くなると思う。このリクエストはNEX-7の系統に向けたものになるかもしれないが、ぜひ検討して欲しいと思う。

 このモードダイヤルの下には、絞りやシャッタースピードの設定変更ができる「コマンドダイヤル」が設けられている。NEX-5では各種パラメータの変更を背面のコントロールホイールで行っていたが、コマンドダイヤルによって親指の動きを少なくなり、より自然な操作が可能となっている。

 このように、デジタル一眼レフカメラや高級コンパクトデジタルカメラでは一般的な操作系が実装されたことで、NEX-6は撮影に関するさまざまな設定変更をストレスなく行うことが可能となり、本格的な撮影の楽しみを得られるカメラになったように思う。

 メニュー画面は従来のNEXシリーズを踏襲しつつ、モードダイヤルが搭載されたことで「撮影モード」の項目が削除され、新たに「アプリケ−ション」の項目が追加された。アプリケーションに関しては後ほど触れるとして、気になったのがセットアップメニューの長さだ。

 NEX-6はWi-Fiなど新たな機能が追加されたこともあ、セットアップメニューが縦に長い。目的の項目を探すためにコントロールホイールを延々と回すのは結構大変で、できればページ単位で素早く切り替えることができたり、タブで管理するなどそろそろメニューまわりの見直し必要なのではないだろうか。

photophoto アプリケーションが追加となったメニューのトップ画面(写真=左)、ネットワークの追加などもありセットアップメニューが長くなった(写真=右)

 セットアップメニュー以外に画像サイズ、明るさ・色合いなど、頻繁にアクセスすることが多い項目は、Fnキー/ソフトキーB/AELキーへの機能割り当てることができる。NEX-6は割り当て可能な項目が多く、上手く使いこなすことでメニューへのアクセスを減らすことができる。ボタンカスタマイズに関しては、使う人の個性が出るので面白いところだろう。

photophoto Fnキー以外に、AELキー、ソフトキーBに機能を割り当てられる(写真=左)。スマートフォン転送やダウンロードアプリといったNEX-6ならではの機能の割り当ても可能だ(写真=右)
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