アプリで進化、カメラらしさも兼ね備えたニューカマー ソニー「NEX-6」(4/5 ページ)
ソニー「NEX-6」は一般的なモードダイヤルやコマンドダイヤルを搭載して、既存NEXシリーズより保守的なニュアンスを持ちながら、「カメラアプリ」という新コンセプトを導入したユニークなカメラだ。
機能追加ができるPlayMemories Camera Apps
ピクチャーエフェクトやフォトレタッチなど機能を追加できるユニークな機能が、カメラアプリ「PlayMemories Camera Apps」だ。現在の対応機種は本機とNEX-5Rとなる。Wi-Fi機能やPCを利用してアプリをダウンロードして機能を追加できる仕組みとなっており、無料のアプリのほか、有料のアプリも用意されている。アプリのダウンロードには「Sony Entertainment Network」のアカウントが必要となる。
今回の試用段階では、無料でインストールできるアプリには「ピクチャーエフェクト+」「スマートリモコン」「ダイレクトアップロード」「フォトレタッチ」、有料アプリには「ブラケットPro」「マルチショットNR」がそれぞれ500円で用意されていた。なお、2013年1月31日まではブラケットProとマルチショットNRが無料となるキャンペーンも行われている。
アプリのダウンロードは、Wi-Fiのアクセスポイントへの接続を行い、メニューの「アプリケーション」から「PlayMemories Camera Apps」を選ぶとインターネット経由で使用可能なアプリ一覧が表示される。アプリの詳細確認やダウンロードに関しては、スマートフォンなどのアプリの追加に近いため特に操作で難しいと言うことはないだろう。ただし、PlayMemories Camera Appsの上下スクロール操作などやや重いような印象を受けた。
ダウンロードしたアプリは、「アプリケーション」の項目に追加されすぐに使えるようになる。アプリの起動/終了にはやや待ち時間があり、本当にNEX上でアプリが動いているということが実感できる部分でもある。
いままでは、ファームウェアのアップデートで機能が追加されることがあったが、それもごくまれなことであまり期待はできなかったが、アプリ化することで最新機能の追加や、欲しい機能だけをピックアップすると言った楽しみ方できるようになったのはユーザーとしてはうれしいことだ。
将来的にはアプリに最適化されたプロセッサの搭載や、スマートフォンのようなマルチコアを採用したパワフルなNEXなどが登場してくると面白そうだ。アプリがビジネスとして成立すれば、ソフトウェアの進化も期待できそうなのでそこも注目したい。
NEX-6サイズのセンサーを搭載したミラーレス一眼の中で、一番「カメラ」らしい操作系を搭載したNEX-6。アプリによる発展性も楽しめるが、カメラ好き、写真好きの方にぜひ使ってみて欲しいと思う。
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