第166回 海辺と炎天下と防水カメラの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
夏といえばそう海であり撮影術的には水着。というわけで、恒例の水着の回がやってまいりました。夏らしい炎天下と砂の照り返しは強烈なので、夏らしい海辺の日差しとどう付き合うか、その辺のお話を中心に。
防水デジカメを持って海へ
最後は海で遊ぶ編。
さすがにデジタル一眼を持って海に入るのは無謀なので(もしやるなら、水中撮影用のハウジングにいれてください)、アウトドア用防水コンデジで。
ちゃんとフタは全部閉めた上で、ロックがかかっているか確認しておくことと、ストラップを手首にしっかり巻いておくこと。波がどばっと来たとき手放しちゃったりしないようにね。
何しろこの日は波が高かった。
波が高いとなると、それを利用しない手はない。
カメラを構えてチラチラと次にやってくる波をチェックしながら、タイミングを見計らって撮ることにする。彼女の後ろから波がくる構図で遊びながらチャンスを待ち、ザバッときた瞬間に撮ったのがこちら。
カメラの設定はオートにしてたのだが、予想に反してシャッタースピードが遅かった分、水しぶきがブレていい感じに動きが出た。ザバッという感じ。
やっぱ、海はダイナミズムだ、というわけで、カメラを高速連写モードに切り替えて遊びながら大きな波を待って撮る。海の上でカメラの細かいセッティングなんて触ってられないので、あとはひたすら構図とタイミング。
そして撮れたのがこちら。高速シャッターで波がほぼ止まり、ざばっと高く上がった瞬間だ。
ちなみにこの日どのくらい波が高かったかというと、防水カメラならではの水面ぎりぎりのカットをこんな感じで普通に撮ってたら、
次の瞬間にこうなってた、というくらい。
このときは思い切り油断して腰をかがめてたので、波に身体ごと持ってかれそうになりましたとさ。おそろしや、波。
せっかく海に来たのだからもうちょっと楽しむかと、浮き輪登場。カラフルな浮き輪は色的なアクセントにもなるし、労せずしてぷかぷか浮いてくれるので遊びながら写真を撮るにはすごくいいアイテム。
横向きもいいけど、足を長く見せつつ斜め正面からというのが立体感があっていい。陸地が入らないように撮れば、沖の方にいるようで広々感がでて気持ちよいほど。
問題はこのあと。
調子にのって浮き輪にお尻をいれて気持ちよく波と一緒にただよってたら、
いきなりでかい波がきてひっくり返ったのである。
かくしてこの日の撮影は終了となったのでした。
最後の1枚はおまけ。
終わったら機材のお手入れを
最後は忘れずに機材の手入れを。
まずは防水デジカメ。
防水といっても海水は話が別。特に海は細かい塩を含んだ砂が大量にまとわりつくので、海で撮影したらすぐ「真水で」洗うこと。海の家にもどったらすぐに海水と砂を洗い流すべし。これが大事。
帰宅したら細かいところに砂がはいってないかブラシではらったり洗ったりし、乾いたらバッテリーや端子カバーを開いてパッキンに砂が入り込んでないかチェック。カバー類の防水はパッキンが行ってるのだが、そこに砂粒がはいると隙間ができて浸水する可能性があるからだ。いくら防水仕様でも、密閉すべき箇所に砂が入ってたら台無し。
非防水のカメラは水に濡れてなくても、潮風に当たってるし、風で待った砂粒がくっついたりしてるのでメンテナンスが必要だ。水洗いはさすがに無理なので、ブラシで細かいところまで汚れを落とし、ブロワーで埃や砂粒を吹き飛ばしたあと、クリーニングキットなどで隅々まできれいに拭いておくこと。帰宅したらすぐ掃除すべし。
カメラのお手入れまでが海辺の撮影です。
(モデル:文山惠 オスカープロモーション)
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