第169回 スポーツ写真とアングル、シャッターチャンスの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
秋である。食欲やら読書やらいろいろあるが、写真的にはスポーツ写真といえよう。ダイナミックな動きが魅力の馬術競技を題材に、スポーツ写真とシャッターチャンス、アングルの関係をみてみよう。
障害を飛ぶ瞬間をローアングルで
最後は障害競技。メインアリーナに作られたいくつもの障害を順番に従って跳び越えていくのである。2回馬が障害を拒否して飛ばなかったら失格。
正直、障害競技が一番撮りやすい。撮るべきポイント、つまり障害がいくつも用意されているので、そこを狙えばいいからだ。C-AFが苦手なカメラでも、あらかじめ障害にフォーカスを合わせて待っていれば問題なく撮れる。
競技場全体を見渡し、どの障害を狙うのかをあらかじめ決めておくのがお勧め。全部追いかけてると結局いい瞬間を逃してしまう。障害には番号が書いてあり、その順番に飛ぶので、慣れてくればその番号を追うだけで、飛ぶ方向も分かる。
撮りやすい場所の障害を探し、その障害はどちらの方向から飛ぶかをちゃんとチェックしてスタンバイ。
近い障害だとあまり望遠にしなくても狙えるので撮りやすい。そして、馬は上に飛ぶので、飛んだとき頭が切れないようにすること。足下に気を取られてあたまがこんな風にきれちゃってはダメです。
ではいろんな角度から撮ってみよう。どの角度で撮ってもカッコいいから困るんだけどね。
まず正面から。
次はほぼ横から。
次は斜めから
次のポイントはどの瞬間がいいか。
連写したものをどうぞ。
どれも甲乙つけがたいのだけど、飛ぼうとした瞬間から跳び越える瞬間までが一番狙い目だろう。もし可能なら、チルト式モニタを開いて地面ギリギリからライブビューで撮るのもいい。近い位置の障害を低い位置から撮るとかなりの迫力である。
乗馬に限らず、どんなスポーツでも運動会でも立って目の高さで撮るのとしゃがんで低い位置から撮るのと地面ギリギリから見上げて撮るのでは雰囲気が変わるもの。撮るときの高さも注意してみるといい。
あえて全体を狙わず、飛ぶ馬そのものにスポットを当てて望遠で撮るのもいい。そうすると飛ぶ瞬間の表情やディテールがよく見える。
いずれにせよ、自分が一番カッコいいと思う姿を見つけて、それを狙うのが一番かと思う。どう撮るにしても、スポーツ写真は一番いい瞬間をとらえられるか否かの勝負、って感じがして楽しいので、機会があったらぜひ。
取材協力:日本馬術連盟
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
今日から始めるデジカメ撮影術:第168回 個性あるポートレートと光の関係
行楽の季節なのでポートレートのお話なのだけど、「失敗しない」というだけではなく、どうせなら外出先の特徴や季節の光を生かした、個性的なポートレートにチャレンジしたい。
今日から始めるデジカメ撮影術:第167回 夏山と渓流下り、昆虫の関係
夏の行楽といえば山や渓流も外せない。本格的な登山や川下りではなく、自然に親しもう的な感じ、里山ハイキング、川下り、昆虫の3本立てでお送りします。
今日から始めるデジカメ撮影術:第166回 海辺と炎天下と防水カメラの関係
夏といえばそう海であり撮影術的には水着。というわけで、恒例の水着の回がやってまいりました。夏らしい炎天下と砂の照り返しは強烈なので、夏らしい海辺の日差しとどう付き合うか、その辺のお話を中心に。
今日から始めるデジカメ撮影術:第165回 雨中と雨上がりと夜雨の関係
梅雨時で写真というとあじさいとかを連想するけど、意外にも雨で映える被写体はたくさんある。雨自体を撮っても楽しいし、雨上がりや夜雨ならではの写真もあるのだ。
今日から始めるデジカメ撮影術:第164回 赤ちゃんとかわいらしさとデジタル一眼の関係
今回は久々に赤ちゃんを撮る話。何しろかわいいのだけれど、いかにもな感じじゃなくて、日常の中の笑顔を撮りたい時もある。赤ちゃんの日常の笑顔をデジタル一眼で撮ってみよう。
今日から始めるデジカメ撮影術:第163回 イマドキのランチ撮影と基本とスマホの関係
ランチやディナーの席で写真を撮っている人が珍しくない昨今。せっかくの食事なので、おいしく食べられるように、撮るなら手早く撮りたい。そこで基本を確認してみよう。スマホでご飯写真の話も。
今日から始めるデジカメ撮影術:第162回 桜花と風景と陰影とマクロの関係
寒さがゆるんでくると待ち遠しいのが桜の開花。今回は、桜花と都市の景観、桜花と陰影、桜花とマクロ、3テーマでお送りします
今日から始めるデジカメ撮影術:第161回 山の雪景色と雪の街角の関係
当たり前だが冬は寒い。寒いといえば雪である。そう、今年も雪景色を撮りに行ってきたのだ。準備編と雪山編、そして雪の街角編と3本立てでどうぞ。









