レビュー
世界最大のEVFと徹底したアナログ操作が魅力――富士フイルム「FUJIFILM X-T1」(2/3 ページ)
富士フイルム「X」シリーズの最新作として「FUJIFILM X-T1」が登場。レトロなデザインとアナログ感覚の操作系を備え、オールドカメラファンの物欲を刺激するモデルである。その実写レビューをお伝えしよう。
スピーディに作動するインテリジェントハイブリッドAF
露出モードは、プログラムAE/絞り優先AE/シャッター優先AE/マニュアル露出の4モードに対応する。シャッタースピードダイヤルをAの位置にセットすると絞り優先AEに、絞りリングをAの位置にセットするとシャッター優先AEに、両方をAにセットするとプログラムAEになる仕組みだ。フィルム時代のカメラ経験者ならすぐに理解できる操作系といっていい。
絞り値やシャッター速度、露出補正、ISO感度の各値をそれぞれの専用ダイヤルによってダイレクトに切り替えられる点も、オールドカメラファンにはなじみやすいだろう。こうしたアナログ感覚のダイヤル操作は、ファインダーや液晶の表示をいちいち確認しなくても、カメラの状態を一目で把握できるメリットがある。
また、これらのダイヤルとは別に、グリップの前後には2つのコマンドダイヤルを装備。フロントコマンドダイヤルでは、プログラムシフトや1/3ステップでのシャッタースピード変更、再生コマ送りなど、リアコマンドダイヤルでは、再生時の拡大縮小やメニュー操作などがそれぞれ行える。
AFには、シーンに応じて位相差AFとコントラストAFを自動的に使い分ける「インテリジェントハイブリッドAF」を搭載する。動体に対する追従性では一眼レフの位相差AFに及ばないものの、静物や風景、スナップ撮影の範囲ではストレスを感じることなく、気持ちよくピントが合う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.