言葉としては知っていてもちょっと分かりにくい写真用語の感覚的な理解に挑んでみる(3/5 ページ)
「露出」に「絞り」「シャッタースピード」「ホワイトバランス」などなど、写真用語を言葉として知っていても、「どれをどの程度変えると、イメージした写真に近づくか」を感覚的に理解するのはちょっと骨が折れる。カシオ「EX-100」で練習してみた。
ホワイトバランス×明るさ
せっかく夕焼けを撮ったのにイメージと違う。デジカメを使っていて、そう思ったことがある人も多いはず。今時のデジカメは優秀なので、ホワイトバランスはオートでも大抵の状況に対応してくれるのだが、シーンによっては自分で変更した方がよい場合もある。
そもそも、ホワイトバランスって何だろう? 写真は光源に照らされた被写体が反射した光をセンサーに収めているわけだが、その光源によって色味はまったく異なる。少々難しい言葉になるが「色温度」が光源には存在するためだ。人間の目は色温度が違っても、白は白と認識できるのだが、カメラはそうはいかず、それを調整するための機能が必要になる。それがホワイトバランスだ。
加えて明るさを調整することで、色味をイメージに近づけることもできる。白っぽい被写体は露出をプラス補正にすることで輝くように、黒っぽい被写体はマイナス補正にすることでしっとりとしたイメージにすることができるので覚えておきたいところ。
こちらの写真は都会を照らしながら沈んでいく夕陽を撮ったもの。やはり、写真1066や写真1069、写真1072といった赤色を強調した写真が断然夕焼けっぽくてチョイスしたくなる。その中でも、空に浮かぶスジ状の雲と林立したビルが分かる、写真1072が都会のその時の情景を映し出していてワタシ的にはベストだ。
「ヒント!」
- ホワイトバランスと明るさの関係で表現できること
ホワイトバランスは白を白としてカメラが表現するための機能だが、意図的に操作することで赤みや青みを加えることができる。明るさの調整と組み合わせることで、「明るく赤っぽい」「暗くて青っぽい」感じなど、撮りたいイメージに近づけることができるようになる。
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