写真への関心は“撮るまで”がピーク? 女子とスマホカメラの意外な関係:「アンテナ喫茶」座談会(6)(2/2 ページ)
スマホカメラをよく使うという女子たち5人に話を聞いてみたところ、撮影後の写真の取り扱いについて意外な面が見えてきた。
写真への関心は“撮るまで”がピーク?
彼女たちが写真好きなことは分かったが、肝心の撮った写真はどのように管理しているのだろうか。iPhoneを使っている人は「カメラロールがパンパン」(山本さん)で、斉藤さんは9000枚もの写真をそのままカメラロールに保存しているという。
撮った写真についてはフォルダ分けしている人とそうでない人に分かれた。だが、フォルダ分けも「部活とその他」(中村さん)など、かなりざっくりとしたものもある。バックアップについても、iCloudやSNSなどがあるため、特別何かをしているわけではないという人がほとんどだ。機種変更時や端末修理時に画像データが消えてしまっても「別に気にしない」という声が大半。写真への関心は撮るまで(そして加工するまで)がピークで、そのあとの管理にはあまり注意を払っていないのだろうか。iPhoneのカメラロールやAndroid端末にプリインストールされている写真ビュワーアプリについても特に不満の声は挙がらず、「撮影や加工への関心の高さ」と「写真管理への関心の薄さ」のギャップが際立っていた。
ズームの画質やインカメラに不満
カメラ機能が高画質で高機能になったといえども、スマートフォンにも限界はある。普段スマホカメラを使う上で不満に思っていることがないか聞いてみた。山下さんは「iPhoneはズームしたときにぼやける」のが不満だという。だが、「デジカメだと素早く撮りたいときに間に合わない」というジレンマを抱えている。
「インカメラを使って自分を含めた友だち複数人を撮影することが多い」という庭野さんは、インカメラ撮影時はフォトライトが使えないことが不満だと話す。そんなときはほかの子のスマートフォンのフォトライトを照明代わりに使ったり、エフェクトで明るくしたりして対処している。ほかにも、最近のカメラアプリは撮影後に自動的に加工のフェーズに進むので、1回につき1枚しか写真が撮れないことがやや不満だと庭野さんは話す。
ハードウェアの問題については庭野さんのように何かしらの工夫をして乗り切っていくしかないのが現状だ。アプリについては、多機能化が進むことによって新たな不満が生まれてくる可能性がありそうだ。
カメラアプリと聞くと、写真編集や加工、音消しなどの便利機能などが思い浮かぶだろう。また、最近では撮影した写真や画像を整理整頓するビュワーアプリの存在も目立つ。だが、実際にスマホカメラを多用する女子たちの関心の多くは撮影や写真加工に割かれており、写真管理にはあまり関心がないという傾向があるようだ。
関連記事
- あったら便利なアプリ特集:誕生日や結婚式などのお祝いから、日々の思い出まで――オススメ画像・動画編集アプリ10選
最近のスマホは簡単に写真や動画を撮れるが、その編集作業は少し面倒。だが、アプリを使えば編集が“かわいく”簡単にできる。お気に入りのものを友達とシェアしよう。 - MMDのスマホ向けカメラアプリ実態調査――最も利用されているのは「LINE camera」
MMD研究所は、スマホユーザーを対象にカメラアプリの利用実態調査を実施。最も利用されているアプリは「LINE camera」で、写真共有サービスでも「LINE」を使う割合が半数近い。 - 「LINE」と連動するカメラアプリ「LINE camera」が登場
無料で通話・メールができるスマートフォンアプリ「LINE」と連動するカメラアプリが登場。Android版が先行配信された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.