1型センサーに最大400ミリ相当の光学16倍ズーム、4K動画も撮れる“LUMIX”「FZ1000」
パナソニックが、2000万画素の1型センサーに最大400ミリ相当の光学16倍ズームレンズを組み合わせた“LUMIX”「FZ1000」を発売する。4K動画も撮れ、4K動画からの8M静止画切り出し機能も内蔵した。
パナソニックは6月12日、超高倍率ズームレンズを備え4K動画も撮影できるレンズ一体型デジタルカメラ“LUMIX”「DMC-FZ1000」を7月12日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は10万円前後。
全域F2.8の24倍ズーム機「DMC-FZ200」(2012年モデル)の上位機となる、明るい高倍率レンズを備えたFZシリーズの最新作。レンズは光学16倍の35ミリ換算25〜400ミリ相当/F2.8-F4.0とFZ200の25〜600ミリ相当/全域F2.8に比べておとなしくなっているが、センサーにFZ200比で約4倍の面積を持つ1型センサー(有効2010万画素)を搭載、画質面での大きな飛躍を実現した。
ボディは大ぶりなグリップを備えた一眼風のデザインで、「DMC-GH4」同等の高精細な有機ELファインダー(0.39型 236万画素 OLED)と3型/92万画素のバリアングル液晶を備えており、しっかりとしたホールディングからハイ/ローアングルの撮影までさまざまな局面で快適に利用できる。
画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」もDMC-GH4同様で、優れた高感度画質や解像感、色再現性などを実現している。49点のAFはGH4と同じく、レンズのボケ量をカメラがリアルタイムに解析、その情報を元にピント位置(被写体までの距離)を算出する「空間認識AF」を採用しており、テレ端では既存モデル比で約3倍の合焦速度を実現したという。
レンズは光学16倍 35ミリ換算25〜400ミリ相当の「ライカ DC VARIO-ELMARIT」で、開放F値はF2.8-F4.0と、400ミリ相当のテレ端でもF4.0と明るい。レンズ構成は非球面レンズ5枚、EDレンズ4枚を含む11群15枚構成で、テレ端での色収差も効果的に除去する。
加えて、「レンズ一体型デジタルカメラとしては世界初」(同社)の4K動画(3840×2160ピクセル)撮影機能も搭載。4K動画からの8M静止画切り出し機能も備えており、ジャンプの瞬間など、これまで撮影が難しかった一瞬の情景も写真として手軽に楽しむことができる。
本体サイズは136.8(幅)×98.5(高さ)×130.7(奥行き)ミリ、831グラム(バッテリー、メモリカード含む)。
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