さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。銀座ニコンサロンで、2015年2月25日から開催予定の古橋宏之写真展「水を呼ぶ −Priming Water−」を案内する。
自宅から数分歩くと多摩川が流れていて、岸辺から洗濯板のように波打った白い川底を作者は見ることがある。調べてみるといくつかの記事が見つかり、およそ100万年前に深さ30メートルほどの海底だった面が現在の川底になったらしい。雨がしばらく降らないと、すぐ上流にある可動堰が閉じたままになるから水がほとんど干上がってしまい、川底であるその面が姿を現すのだった。
しばらくすると作者から川床の形状に対する興味は薄れていき、やがて自分が立っている場所と、その延長面上に広がる空間へと興味が移っていった。
人為的な堰の開閉は川の流量を大きく変化させて、地表も激しく水に晒される。古代層に直接触れるようにしてわずかばかり堆積していた新たな地表面は、水や風や自分も含めた様々な要因で攪拌され続けていて、草木も一雨毎にその重なり具合を変えてしまう。
モノクロ約30点。
写真展の詳細
名称 | 古橋宏之写真展「水を呼ぶ −Priming Water−」 |
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開催期間 | 2015年2月25日(水)〜3月10日(火) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日15時まで) |
定休日 | 会期中無休 |
入場 | 無料 |
会場 | 銀座ニコンサロン |
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