大幅に軽量化した望遠単焦点「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」と沈胴式望遠ズーム「AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II」
ニコンイメージングジャパンが1月14日、新たなNIKKORレンズ2本を発表した。いずれもこれまでの定番レンズを小型軽量化したものとなっている。
ニコンイメージングジャパンが1月14日、2本のNIKKORレンズを新たに発表した。1本は大幅な小型軽量化を果たした焦点距離300ミリの単焦点望遠レンズ「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」。もう1本は「D5500」のコンパクトなボディに合わせて使いやすい、沈胴式の望遠ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II」。D5500 ダブルズームキットにもこのレンズが採用されている。
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRは、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラに対応した300ミリの望遠単焦点レンズで開放F値はF4。NIKKORレンズとしては初めてPF(位相フレネル)レンズを採用し、小型軽量化を果たした。
PFレンズとは、ニコンが開発した光の回折現象を利用して色収差を補正するレンズ。PF素子とガラスレンズを組み合わせて、色収差補正を実現。PFレンズには強力な色消し効果があるため、レンズの薄肉化や比重の小さいガラス材の使用が可能になり、レンズの軽量化ができたという。
長さはレンズマウント基準面からレンズ先端までで147.5ミリ、重量は約755グラム。「AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED」と比べると、重さは約42%減(545グラム減)、長さも約75ミリ減で、大幅な小型軽量化を果たしていることが分かる。重量は、焦点距離300ミリのFXフォーマット対応AF単焦点レンズとしては世界最軽量だ。4.5段分の手ブレ補正機能も搭載。スポーツ撮影など、動きの激しい被写体の撮影に有効なVRモード「スポーツモード」も備える。レンズ構成はEDレンズ1枚、PFレンズ1枚を含む10群16枚。ナノクリスタルコートとフッ素コートを採用している。
希望小売価格は24万7500円(税別)。発売は1月29日の予定だ。
AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II
AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR IIは、沈胴機構を採用し、収納時の長さを短く抑えたレンズ。35ミリ換算の焦点距離は82.5〜300ミリ相当で、開放F値は4〜5.6。従来の「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」と比べて沈同時の長さは約16.5ミリ短く、最大径も約2.5ミリ小型化した。沈同時のレンズマウント基準面からレンズ先端までの長さは83ミリ。最大径は約70.5ミリ。レンズ構成はEDレンズ1枚を含む9群13枚で、重さは約300グラム。手ブレ補正効果は4段分のVR機構も備える。
希望小売価格は4万5000円(税別)。2月5日に発売する。
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