キヤノン「EOS 5D」シリーズが誕生から10周年
ハイアマチュア向けとしては初めて、35ミリフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラとして発表された「EOS 5D」の登場から10年。EOS 5Dsの発売を前に、改めて5Dシリーズの10周年が告知された。
キヤノンが5月28日、2015年8月に、「EOS 5D」シリーズが10周年を迎えると発表した。初代EOS 5Dは、2005年8月に35ミリ判フルサイズのセンサーを搭載したハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラとして発表され、翌9月に発売された。
EOS 5Dは、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラとしては初めて35ミリ判フィルムと同等サイズのCMOSセンサーを搭載したモデル。マグネシウム合金製のボディに約1280万画素の自社製CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC II」の組み合わせを採用していた。発売当時の各量販店店頭での平均価格がおよそ33万7000円(税別)と安価だったこともあり、人気を博した。
2008年11月には、EOSシリーズ初となるフルHD動画撮影機能を搭載した「EOS 5D Mark II」が発売され、デジタル一眼レフカメラを用いた動画撮影が普及する契機となった。また2012年3月発売した「EOS 5D Mark III」は、静止画・動画ともに画質を飛躍的に向上させ、AF精度や連写速度を高めたモデルとして、現在もEOSシリーズの中上位モデル主力機種として販売されている。
そしてまもなく、EOSシリーズ最高峰の解像度、約5060万画素のCMOSセンサーを備える「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」が登場する。
この夏は、「EOS 5Dsの発売に合わせて、ポスターなどで10周年を周知していくほか、記念のノベルティなども用意するかもしれない」とのこと。
なおキヤノンマーケティングジャパンでは、6月25日から銀座、梅田、福岡、名古屋の各キヤノンギャラリーで「EOS 5Dシリーズ誕生10周年 特別企画展」として「The Photographers2 −心を揺さぶる光景を求めて−」を開催する。入場は無料。この企画展に連動した、写真家に密着したドキュメンタリー番組「The Photographers 2」も、BS朝日で放送される。フランス(吉村和敏氏)・キューバ(竹沢うるま氏)での海外撮影や、日本の風景(米美知子氏、GOTO AKI氏)、水中(尾崎たまき氏)、天体・星景(中西昭雄氏)の撮影現場に帯同し、撮影に挑む姿を紹介する。
関連記事
- 50.6Mフルサイズセンサー搭載、超高画素モデル「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」発表
キヤノンが、さらなる高解像度を実現するデジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」を発表、5Ds Rは光学ローパスフィルターの効果をキャンセルする機能も備えた。 - 高速化した中級フルサイズ機――キヤノン「EOS 5D Mark III」インプレッション
フルサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフ機「EOS 5D Mark III」が3月下旬から発売になる。従来モデルから何が変わったのか。進化のポイントを中心にファーストインプレッションをお伝えしよう。 - EOS 6Dは何を狙いに生まれたか――キヤノンに聞く「フルサイズ」(前編)
“フルサイズインタビュー”の最後に登場するのは、フィルム時代からいくつもの名機を送り出してきたキヤノン。デジタル時代にも魅力あるカメラを続々と市場に送り込んでいる同社も、フルサイズ機には並々ならぬ技術と情熱を注いでいる。 - キヤノン、フルHD動画対応の35ミリフルサイズ機「EOS 5D MarkII」
キヤノンが有効2110万 35ミリフルサイズCMOSセンサー搭載のデジタル一眼レフ「EOS 5D MarkII」を発表。フルHDでの動画撮影も行える。 - キヤノン、フルサイズ35ミリCMOSを搭載した「EOS 5D」
キヤノンはハイアマチュア向けデジ一眼「EOS 5D」を発表した。フルサイズ35ミリ(35.8×23.9ミリ)/1280万画素のCMOSセンサーを備えながら、約3コマ/秒の連続撮影も行える。起動時間は約0.2秒と高速で、2.5インチの大型液晶も備えている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.