さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。今回は、コニカミノルタプラザで12月15日から開催する野口倫住 写真展 「住み継ぐ モクミツ/木造住宅密集地域」を案内する。
東京都の山手線周辺に広がる木造住宅密集地域(略称モクミツ地域)。東日本大震災の発生で都市のあり方が問われるなか、いままでの住環境を残しつつより良い方向への再整備は、首都・東京が抱える最大の課題であり、都民にとっても最大の関心事です。
東京都が公表した地域危険度調査[危険度5ランク]の84町丁目を訪れてみました。モクミツ地域には共通の特徴があるといわれます。住人の高齢化と建物の老朽化という二つの老化です。しかし、この老化はモクミツ地域だけの問題ではありません。トンネル・橋梁事故等他方面に広がっているのが現状であり、老化を再認識する時期になっていると思われます。
一方モクミツ地域は大変なことだらけでしょうか。下町情緒そのものの町並みと「向こう三軒両隣」の人情、また来てみたい路地裏の喫茶店・居酒屋など、モクミツの路地は住民にとっても憩いの場となり、独特の文化を生み出してきているように思います。モクミツとの言葉だけでなく次の世代に、この「昭和の町並み」を“住み継ぐ”ことが出来ないものかと思いながら、失われていく町並みを「写真」として記録してみました。
写真展の詳細
名称 | 野口倫住 写真展 「住み継ぐ モクミツ/木造住宅密集地域」 |
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開催期間 | 2015年12月15日(火)〜12月25日(金) |
開館時間 | 10時30分〜19時(最終日15時終了) |
定休日 | 期間内無休 |
入場 | 無料 |
会場 | コニカミノルタプラザ(ギャラリーA) |
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