痛車写真集「痛車 ita☆sha」、iPadアプリでリリース

写真家の坂口トモユキ氏撮影によるiPad専用写真集アプリ「痛車 ita☆sha」がリリースされた。フォトブックの体裁を取り、テキスト部分は英訳も用意することで、海外からの需要も狙う。

» 2010年09月28日 18時11分 公開
[ITmedia]

痛車、世界へ

痛車 ita☆sha 「痛車 ita☆sha」に掲載されている写真の一部

 デジタルアドベンチャーとフォーユーは、写真家の坂口トモユキ氏撮影によるiPad専用写真集アプリ「痛車 ita☆sha」をリリースした。価格は600円。

 痛車(イタシャ)とは、漫画・アニメやゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装によってデコレーションしたカスタムカーを指す。痛車を専門に取り上げる雑誌「痛車グラフィックス」の刊行や、都内の見本市会場に1000台を超える痛車が集結するイベントが開かれるなど、熱狂的なファンに支えられている。

 同アプリは、坂口トモユキ氏が全国の痛車オーナー22名に取材を行い、それぞれのオーナーの痛車にまつわる物語と痛車を併せて構成された写真集。一見するとスタジオで撮影されたように見える写真は、夜の駐車場で合計9灯のストロボを用いて撮影されたものだという。

 テキスト部分は英訳したものも用意し、日本文化の一側面として世界に発信していきたい考えだ。痛車を堪能できる作品としても興味深いが、紙媒体ではなかなか実現しにくい企画を電子書籍として流通させる好例としてとらえることもできるだろう。

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