電子書籍をTwitterで販促「ブックーポン」 つぶやき数に応じて割り引き

電子書籍販促サイト「ブックーポン」は、書籍の応援コメントをTwitterで募集、ツイート数に応じて価格を割り引く。クーポン共同購入サイトような仕組みで、書籍の口コミを広げる。

» 2010年12月01日 17時52分 公開
[ITmedia]
画像 ブックーポン

 電子書籍製作などを手がける図書印刷は12月1日、電子書籍の販促サイト「ブックーポン」を開設した。Twitterで集めた電子書籍の応援コメント数に応じ、価格を割り引く販促サイト。サイトはクーポン共同購入サイト風のデザインで、書籍の口コミを広げながら販促につなげる仕組みだ。

 Twitterのハッシュタグを利用して電子書籍の応援コメントを期間限定で募集し、掲載。集まったコメント数に応じ、価格を割り引いて販売する。例えば、1000円の書籍について、応援コメントが100件集まれば900円に、500件集まれば800円になる――といった要領だ。

 応援コメントを投稿しても電子書籍の購入義務は発生せず、コメントしていなくても割引価格で購入可能。サイトには、キャンペーンの残り時間や割引率、予定販売価格などを表示しており、Grouponなどのようなクーポン共同購入サイト風のデザインだ。ネット上の口コミを利用した電子書籍の販促サイトは国内初という。

 第1弾として、技術評論社が出版し、図書印刷が電子書籍アプリ化している「ゲームデザイン脳 枡田省治の発想とワザ」「iPhone情報整理術」「夢をかなえるツイッター」の販促を始めた。12月15日まで応援コメントを募集し、17〜28日に割引価格で販売する。

 ブックーポン経由で電子書籍が購入された際は、図書印刷が売り上げの一部を得る。今後1年間で、売り上げ1億円、取り扱いタイトル数100作を目指す。

 電子書籍への注目が高まる中、読者が「電子書籍を効率よく認知し、購入できるマーケティング手法の確立が急務」と判断。同社は電子書籍の制作から販促まで「電子出版におけるワンストップサービス」のビジネス拡大を図るとしている。

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