メディアファクトリー、「ダ・ヴィンチ電子書籍大賞」創設

ダ・ヴィンチなどを手掛けるメディアファクトリーは、電子書籍作品を対象とした「ダ・ヴィンチ電子書籍大賞」の創設を発表した。

» 2011年01月06日 17時09分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

読者賞の行方に注目

ダ・ヴィンチ電子書籍大賞の特設サイト

 ダ・ヴィンチ電子部などの立ち上げでも知られるメディアファクトリーは1月5日、電子書籍作品を対象とした「ダ・ヴィンチ電子書籍大賞」の創設を発表。翌6日から専用サイトおよびTwitter上で候補作品のエントリーを受け付けている。

 同賞は、電子書籍ブームを一過性のものに終わらせることなく、書籍文化・市場の活性化を目的に創設されたもの。候補作品の対象となるのは、2010年1月1日〜12月31日の期間にスマートフォンやタブレット端末向けに配信されていた電子書籍で、1月25日までエントリーを受け付ける。大賞のほか、小説賞、書籍賞、コミック賞、特別賞、読者賞などの部門賞を設けており、大賞には100万円、部門賞には10万円の賞金が用意されている。

 候補作品としてエントリーされた作品は、一次選考で絞り込まれ、審査員による二次選考を経て各賞が決定される。読者賞については、読者投票も併せて実施するという。審査の対象となるのが、書籍の内容そのものなのか、UIも含めたアプリのできも含めてのことなのかは不明だが、電子書籍市場を活性化させたいという意欲は感じられる。

 審査はダ・ヴィンチ電子書籍大賞実行委員会と審査員によって行なわれ、審査員には、横里隆氏(ダ・ヴィンチ編集長)や市川真人氏(早稲田文学主幹)、岡康道氏(TUGBOAT代表)、萩野正昭氏(ボイジャー代表取締役)らのほか、歌手の一青窈さんやメディアジャーナリストの津田大介氏、AppBankを主宰する村井智建氏などが名を連ねている。最終的な結果発表は3月下旬の予定。

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