富士通、ホームコンピューティングの未来はタブレットにありと主張

富士通 テクノロジー・ソリューションズのCTO、ジョセフ・レーガー博士は、5年以内にデスクトップあるいはノートPCの最期を目撃するかもしれないと主張している。その先にあるのはタブレットだ。

» 2011年08月17日 15時42分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 PCはさほど遠くない未来に落日へ向かおうとしており、タブレットが未来のすべてだ――富士通 テクノロジー・ソリューションズのCTO、ジョセフ・レーガー博士はそう信じており、5年以内にデスクトップあるいはノートPCの最期を目撃するかもしれないと主張している。


 同氏によると、2016年までにデバイスはタブレットへと向かい、それはiPadがPCの売り上げにすでに食い込んでいる様子を見ても明らかだという。レーガー博士はさらに、ユーザーはコンテンツを作成するよりもコンテンツを消費することに関心を持っていると述べ、デスクトップPCやノートPCはマウスおよびキーボードとともに不必要になる本当の危険を冒しているとする。しかし、企業はPowerPointプレゼンテーションや表計算といったコンテンツを作成する必要があり、ノートおよびデスクトップPCにまだしがみついている。

 価格の下落が、たった1台のデバイスに縛られる必要のないユーザーを引き継げるタブレットへと向かうもう1つの理由になるかもしれない。一家で複数のタブレットを所有するということは、タブレットがアプリケーションの最も見つかる場所に置き放しにされることとともに、将来の標準になるかもしれない。まもなく登場するAmazonタブレットは価格が十分に低ければそのようなデバイスになるかもしれない。レーガー博士は価格がデスクトップPCの半分の299ドルほどになるかもしれないと感じており、ユーザーは多かれ少なかれ家の1カ所に固定された1台のデスクトップPCの代わりに、そのようなタブレットを2台所有したいという気持ちになるだろう。

 このレーガー博士の予言の成否はアプリケーションの供給力に大きく関係している。Appleがすでに10万あまりのアプリケーションを整えているのに対して、BlackberryタブレットOSとWebOSにはわずか数千のアプリケーションしかなく、Appleに大きなリードを許している。

 興味深いことに、富士通はレーガー博士の予言が現実になった場合、大きな打撃を被る企業の1つである。同社はMicrosoftと組んでいまだに伝統的PCを製造している。しかし、富士通はスタイラス入力が可能なWindowsタブレットとともにAndroidタブレットを確実に具現化しようとしている。実際に、そのAndroidタブレットはWindows OSに依存している同社の最初の製品例になる。このこともWindows離れの兆しかもしれず、同社はLifeBookTH40Dのようなデバイスに注目しているかもしれない。

 予言とその実現可能性には何の保証もない。Intelは今春の好収益をリポートしている。より高価格のノートPCに移行しようとしているホームユーザーが今のところはまだ存在しており、チップの売り上げは今のところは伸び続けている。さながら住宅ローンが日ごとに新築住宅を新たに取り込みつづけているように。

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