EPUB 3コンテンツ制作の指針とテンプレートなどをまとめた「JBasic」の最新版が公開された。HTML5の新要素を導入しマークアップ指針の見直しが図られている。
イーストは11月24日、EPUB 3コンテンツ制作の指針とテンプレートなどをまとめた「JBasic08」を同社が運営するEPUB 3のポータルサイト「epubcafe」で公開した。
JBasicは、EPUB 3仕様に準拠した日本語の出版物を制作するためのマークアップ指針やテンプレート、スタイルシートなどをまとめたもの。テキストを主体とした出版物、特に文庫本や新書と呼ばれる形態の出版物を対象としている。
最新の版では、HTML5の新要素を導入しマークアップ指針の見直しが図られており、利用頻度が高い体裁上の表現をHTML5の基本的なタグで記述する方法をレベル1として定義、オプション扱いのレベル2では、レベル1に含まれていないHTML5のタグや、「EPUB 3 Structural Semantics Vocabulary」が定義するキーワードを使って、出版物の構成部品をより詳細に記述する方法を定義している。なお、EPUB 3 Structural Semantics Vocabularyの日本語訳は、Facebookの公開グループで確認できる。
最新版の公開に合わせ、NHK出版とJEPAの協力の下、幾つかのサンプルコンテンツも公開されている。
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