アドビ システムズは、電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」について、個人や小規模なデザイン会社向けに機能を限定した「Single Edition」を発表した。
アドビ システムズは2月20日、同社の電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」(ADPS)について、個人や小規模なデザイン会社向けに機能を限定して安価に提供する「Single Edition」を発表した。
ADPSは電子出版領域に向けてAdobeが提供しているソリューション群で、今回発表された「Single」のほか、「Professional」「Enterprise」といったエディションが存在する。海外ではConde Nastの『WIRED Magazine』などが同ソリューションを用いて制作されており、国内でもインプレスホールディングスの山と溪谷社と大日本印刷が共同開発した雑誌『Hutte』の制作に用いられている。
今回発表されたSingle Editionでは、InDesignで作成した.folioファイルをアプリ化しApp Storeで配信できる。ほかのエディションのようにコンテンツのアップデートは行えないほか、複数プラットフォーム(iPad、Android、PC/Mac)もサポートせず、iPadをターゲットにしたものとなっている。各エディションの機能比較はこちら。
なお、現時点でADPSの1コンポーネントであるViewer BuilderはMac OSアプリケーションのみとなっている。このため、必然的に利用環境がMacになる(InDesignでの.folio作成などはWindowsでも行える)。
価格は2万9800円で、3月19日からアドビストアで提供される。
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