大日本印刷は、アドビシステムズの「Adobe Digital Publishing Suite」などを用いて紙と電子のハイブリッドな制作体制を提供する支援サービスを開始した。
大日本印刷(DNP)は2月24日、出版社向けに電子雑誌を制作する支援サービスを発表した。
同サービスは、アドビ システムズの「Adobe Creative Suite 5」「Adobe InDesign CS5」や、電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」を用いて紙と電子のハイブリッドな制作体制を提供するもの。電子雑誌での活用が予想されるリッチコンテンツ素材の制作も、パノラマ撮影や360度カメラによる撮影から、動画や音声の編集、データ変換まで、DNPで一貫して対応できるとしている。
同社は2010年11月に山と溪谷社と共同で女性向けアウトドア季刊雑誌「Hutte」の電子版をAdobe Digital Publishing Suiteを用いて試験的に制作しており、その後も電子雑誌の制作ノウハウを蓄積してきた。今後、モニターからのフィードバックを得ながら、この春をめどにiPad向けにHutteの最新号を配信する予定。
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