Hachetteでは営業、マーケティング部門の3分の1が電子書籍関連の業務に従事する組織再編を行った。小売契約の再交渉にまず時間と労力が割かれるだろう。
Hachette Book Groupは組織の一部門を電子書籍関連業務に充当しつつ、小売業者と消費者のニーズを合致させるために電子書籍部門と出版販売部門が協力して業務を行うよう調整し、営業スタッフ全体の組織再編を発表した。これにより営業およびマーケティング部門の3分の1は電子書籍関連の業務に従事することになる。
「HBGが変化し続ける世界のニーズと課題に対処できるように現在の組織構造を変更します。電子書籍はHBGの販売方法、ターゲットとなる顧客層、広告を出稿するプラットフォーム、出版方法と出版コンテンツに深く永続する影響を与えています」と最高マーケティング責任者兼最高営業責任者のエヴァン・シュニットマン氏は声明で語った。
組織再編によって解雇される社員はいないばかりか、HBGは近い将来により多くのスタッフが同社に加わると予想している。組織再編の一部として、幾つかの昇任人事も行われた。
新たな電子書籍営業・マーケティングチームがすぐに取り組む予定の課題の1つはAmazon、Apple、ソニー、Barnes & Nobleといった企業との小売契約の再交渉だ。Hachetteの米国司法省との裁判の和解条件によると、エージェンシープライシングモデルを許容する既存契約を廃止し再契約を行う必要があり、この仕事には出版社と小売企業両者が多くの時間と労力を割くことになるだろう。
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