電子書店「BookLive!」のランキングデータから今売れ筋の電子書籍を紹介します。
今売れている電子書籍は何? ――この質問に大手電子書店「BookLive!」のランキングデータでお答えします。売れ筋の話題作を知る手がかりにしてください。それでは今回も「今売れている電子書籍ランキング」(集計期間2013年3月16日〜31日)をまずは総合ランキングからお届けします。
従来、シリーズものは累計でカウントした総合ランキングをお届けしていましたが、今回は試験的に、単巻でのランキングを用意してみました。より売れ筋の傾向が見て取れるのではないでしょうか。
今回の新・総合ランキングは集英社と講談社のコミック作品が独占。単巻で集計してもコミック作品がよく売れていることは間違いなさそうです。首位を獲得したのは、『To LOVEる―とらぶる―ダークネス カラー版』6巻でした。バトルとハーレム、その過激な描写が多くの読者の支持を集める同作が、フルカラーになってさらにパワーアップ。最新7巻は4月4日に発売予定ですが、この人気作の電子版がどれくらいの間隔で出てくるのかにも注目しましょう。
また、4月から待望のテレビアニメも放送開始となる『進撃の巨人』、書籍情報サイト「ダ・ヴィンチ電子ナビ」が主催する「電子書籍アワード2013」で大賞を受賞した『宇宙兄弟』最新刊が3月後半はよく売れたようです。宇宙兄弟もテレビアニメの放送が土曜夕方に移動し、引き続きベストセラーランキングの常連となりそうです。
続いてはジャンル別ランキング。今回は、「IT・ビジネス書籍」「ノンフィクション書籍」ランキングのほか、掲載誌別ランキングとして集英社の「週刊少年ジャンプ作品」ランキングをお届けします。
IT・ビジネス書籍では、インプレスコミュニケーションズ/クロスメディア・パブリッシングの作品がワンツーフィニッシュ。1位の『一流役員が実践している仕事の哲学』はタイトル通り、一流企業で役員を務める人間なら誰もがやっている「事実」とその「理由」から、「課長で終わってしまう人」「部長になれる人」「取締になれる人」の特徴や習慣について述べた本書は、自分の普段の行動と照らし合わせながら読みたい一冊です。
ノンフィクション書籍では、東日本大震災で犠牲になった方々の遺体安置所をめぐる極限状態を追ったルポルタージュ『遺体―震災、津波の果てに―』が首位に。さらに2位の『エンジェルフライト』も国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」を扱っており、死に迫った両作品が注目を集めています。
そして集英社の少年ジャンプランキングは以下の通り。ジョジョ、ワンピ、ハンタなど説明不要の人気作品がズラリと並びます。
順位 | 作品名 |
---|---|
1位 | 遺体―震災、津波の果てに―(石井光太/新潮社) |
2位 | エンジェルフライト(佐々涼子/集英社) |
3位 | 刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻(堀江貴文/文藝春秋) |
4位 | 藝人春秋(水道橋博士/文藝春秋) |
5位 | アルゴ(アントニオ・メンデス|真崎義博|マット・バグリオ/早川書房) |
順位 | 作品名 |
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1位 | 【カラー版】ジョジョの奇妙な冒険 第4部(荒木飛呂彦/集英社) |
2位 | ONE PIECE カラー版(尾田栄一郎/集英社) |
3位 | HUNTER×HUNTER モノクロ版(冨樫義博/集英社) |
4位 | 【モノクロ版】ジョジョの奇妙な冒険 第7部(荒木飛呂彦/集英社) |
5位 | 黒子のバスケ モノクロ版(藤巻忠俊/集英社) |
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