電子書籍エージェンシーモデル訴訟、米連邦地裁「Appleは有罪」

米連邦地裁は、Appleが電子書籍の価格をつり上げるために出版大手5社と共謀したと認定、独禁法違反であると判決を下した。

» 2013年07月11日 17時45分 公開
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 大手出版社やAppleと交わしている電子書籍のエージェンシーモデル価格契約を違法であると米国司法省が2012年5月に告発した裁判で、Appleに有罪判決が下った。

 本裁判を担当したマンハッタン連邦地裁のデニス・コート判事の判決文によると、「2009〜2010年当時の状況に絞って考えると、Amazon.comの独占に対抗するためにAppleや大手出版社が価格を引き上げようとした動機は理解できるが、その行為自体は法的に正当化されるものではない」と判決理由を明らかにしている。

 なお、現地報道によると、Appleが上訴する可能性は高いだろうとのこと。

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