自費出版から展覧会まで――第43回日本漫画家協会賞の受賞作品が決定

[宮澤諒，eBook USER]

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

『あさりちゃん』（室山まゆみ／小学館）

　公益社団法人 日本漫画家協会は5月12日、第43回日本漫画家協会賞の最終選考結果を発表した。大賞のコミック部門には、室山まゆみさんの『あさりちゃん』、カーツーン部門には小河原智子さんの『Two Faces』（自費出版）が選ばれた。

　また、優秀賞には村上もとかさんの『フイチン再見！』、特別賞にはオダシゲさんの『まんまる団地』と『のんき通り』が選ばれ、文部科学大臣賞は「私の八月十五日」という日中文化交流のための展覧会を、中国本土で5回にわたって開催した森田拳次さんの活動に対して贈られた。

　同賞は日本の漫画界の向上発展を図る目的のもと、1972年に創設された。作品は、漫画であればプロ・アマ、国籍、年齢、性別など一切問わない。1990年には、文部省（現在の文部科学省）の要請により漫画初の文部大臣賞が設立された。

　2013年の同賞では、大賞に新田たつおさんの『静かなるドン』、優秀賞に松田洋子さんの『ママゴト』、岡野雄一さんの『ペコロスの母に会いに行く』、特別賞に山本おさむさんの『今日もいい天気』、鉄拳さんの『振り子』が選ばれ、平田弘史さんの全業績に対して文部科学大臣賞が贈られた。

　各賞へ贈られる正賞や副賞は以下のとおり。

各賞への正賞・副賞一覧

賞名	正賞	副賞
大賞	金彩プレート盾・メダル	賞金50万円
優秀賞	銀彩プレート盾・メダル	賞金20万円
特別賞	銀彩プレート盾・メダル	賞金20万円
文部科学大臣賞	文部科学大臣賞状	なし

　なお、贈賞式は6月20日午後6時に、帝国ホテルで開催される予定。