光文文化財団は10月23日、推理小説の発展に貢献した作家や評論家に与えられる「日本ミステリー文学大賞」の受賞者を発表した。
第18回の受賞者に選ばれたのは、作家の船戸与一さん。特別賞には2013年に亡くなった作家の連城三紀彦さん、同賞の新人賞には、直原冬明さんの『一二月八日の奇術師』が選出された。
船戸さんは、1979年『非合法員』(講談社)で冒険小説家としてデビュー。その後、1985年に『山猫の夏』で第6回吉川英治文学新人賞を受賞すると、1992年には『砂のクロニクル』で第5回山本周五郎賞、2000年には『虹の谷の五月』で第123回直木三十五賞(直木賞)を受賞した。また、外浦吾朗名義でさいとう・たかをさんの漫画『ゴルゴ13』の原作も担当している。
船戸さんには賞金として300万円、直原さんには500万円が贈られる。贈呈式は2015年3月18日に、東京千代田区の帝国ホテル 東京で開催される。
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